ホームタイLG、グローバル市場で記録的収益:家電・EVが牽引

LG、グローバル市場で記録的収益:家電・EVが牽引

※画像はイメージです(AI生成)

LGエレクトロニクスが2026年第1四半期に過去最高の売上高23.73兆ウォン(約2.65兆円)を記録しました。家電製品と自動車ソリューション事業の好調がこれを牽引し、営業利益も前年同期比で大幅に増加したとプラチャチャート・ビジネスが伝えています。

記録的な収益と成長の要因

韓国の家電大手LGエレクトロニクスは、2026年第1四半期に総売上高23.73兆ウォン(約2.65兆円)を達成し、前年同期比で4.3%の増収となりました。営業利益は1.67兆ウォン(約1870億円)で、前年同期比32.9%という大幅な成長を記録し、売上高は過去最高、営業利益は過去3番目の高水準となりました。

この記録的な成長の主要因として、同社は家電事業と自動車ソリューション事業の好調を挙げています。家電事業は、プレミアム市場と大衆市場の両方をターゲットとする戦略が奏功し、サブスクリプションサービスやオンラインチャネルの継続的な成長に支えられました。これにより、家電事業は6.94兆ウォン(約7750億円)の売上を計上しました。背景データによると、タイを含むASEAN地域では中間所得層の拡大に伴い、携帯電話、PC、白物家電などの普及が進んでおり、LGの戦略がこの需要をうまく捉えていることが伺えます。

また、自動車ソリューション事業も飛躍的な伸びを見せました。車載インフォテインメントソリューションのプレミアム化と、欧州自動車メーカーを含む幅広い車種への採用拡大が寄与し、3.64兆ウォン(約4070億円)の売上を達成。これにより、自動車ソリューション事業と家電事業の四半期合計売上高は初めて10兆ウォンを突破しました。タイ政府がEV(電気自動車)やデジタル産業への投資優遇を拡充していることからも、この分野の成長は今後も続くものと見られます。

さらに、メディア&エンターテインメントソリューションも、プレミアム製品の販売好調とwebOSプラットフォーム事業の拡大により、5.17兆ウォン(約5750億円)の大幅な成長を遂げています。

戦略的な市場拡大と新事業への注力

2026年第2四半期に向けて、LGは製品ラインナップの強化と、特にサッカーワールドカップの開催時期に合わせて南半球市場への進出を加速する方針を示しています。同時に、サプライチェーンの効率性を高め、コスト競争力の強化を図るとしています。

また、webOSプラットフォーム事業の成長を加速させるため、パートナーシップの拡大やコンテンツ投資の増加にも注力します。長期的には、家庭用ロボットソリューション事業や、ロボット部品・技術の開発など、新たなビジネス分野への取り組みも積極的に進めていく構えです。タイ経済は政府主導で産業構造の高度化が急ピッチで進められており、EVやデジタル産業への投資が過去最大級に拡充されていることから、LGのこれらの取り組みはタイ市場との親和性が高いと考えられます。

今回のLGエレクトロニクスの記録的な業績は、タイを含むASEAN地域の経済構造の変化と深く関連しています。背景データが示すように、ASEANでは中間所得層の拡大が消費市場の成長を牽引しており、特に白物家電の普及率が8割を超えるなど、高機能・高品質な製品への需要が高まっています。LGがプレミアムと大衆の両市場で成功を収めているのは、この地域固有の消費動向を的確に捉えた結果と言えるでしょう。

在タイ日本人や日系企業にとっては、LGの成功は、この地域市場における競争の激化を示唆しています。タイの電機・自動車市場では、中国や韓国企業との競争が熾烈であり、消費者のニーズも多様化しています。LGのように、EV関連産業やデジタルプラットフォーム、さらにはロボットソリューションといった先端技術への投資を強化し、現地の市場特性に合わせた戦略を展開することが、今後のタイ市場で成功するための重要な要素となるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
RELATED ARTICLES
- Advertisment -
Google search engine

Most Popular

Recent Comments