タイ中部ノンタブリ県に住む15歳の少女ベンさんが、多額の寄付金のうち約180万バーツ(約900万円)を社会に還元する意向を表明しました。以前、ゴミ拾いをして家計を助ける姿が報じられ、多くの人々から合計300万バーツ(約1,500万円)を超える支援が寄せられていました。この感動的なニュースは、現地メディアKhaosodが報じています。
支援の輪と予期せぬドラマ
タイ・ノンタブリ県のパククレット郡で、ゴミ拾いをしながら家族を支えていた中学3年生のベンさんの姿がソーシャルメディアで共有され、「メート・チャオチャイナーイ」というFacebookページを通じて寄付が募られました。当初、100万バーツ(約500万円)以上の寄付が集まり、一旦受付を停止しましたが、その後、過去にテレビ番組に出演し、多くの支援を受けていたことや、寄付された洗濯機を売却しようとしたとの疑惑が浮上し、一部で物議を醸しました。
しかし、支援活動を主導したメート氏は、関係者と共にベンさんの自宅を訪れ、洗濯機が売却されていないことを確認し、疑惑を払拭しました。タイでは社会貢献活動が活発に行われていますが、時にはこのような誤解が生じることもあります。
寄付金総額と社会貢献への強い意志
寄付受付停止後も、善意の寄付は続き、4月15日時点で総額は3,110,932バーツ(約1,555万円)に達しました。ベンさんとご両親は、このうち1,300,000バーツ(約650万円)を学費とご両親の将来のために残し、残りの1,810,932バーツ(約905万円)を社会に還元することを決意しました。
この決定は、多くの人々からの支援に対する感謝と、困っている人々への支援を継続したいというベンさん一家の強い願いから生まれました。教育の機会均等や貧困問題はタイの重要な社会課題であり、ベンさんの行動は大きな希望を与えています。
多岐にわたる寄付先
ベンさん一家は、以下の団体や個人に寄付を行う予定です。
- ルアムカタニュー財団(タイド・エカパン・バンルリット氏が代表として受領)
- ポルテクタン財団(4月17日にベンさん一家が直接訪問し寄付)
- メート・チャオチャイナーイ氏へ寄付金を渡し、おむつ、米、車椅子などの購入や、病気や貧困に苦しむ人々への支援活動に充てる。
- ある学校へ、子供たちのための奨学金として寄付。
この寄付は、4月17日に行われ、関係省庁の担当者も立ち会う予定です。ベンさん一家は、この支援が困窮している人々や子供たちの助けとなることを強く願っており、これまでの全ての支援に深く感謝しています。タイでは、経済格差や貧困が社会課題となっており、このような民間の慈善活動が重要な役割を果たしています。国際機関や政府も貧困削減に向けた取り組みを進めていますが、個人の善意が社会に与える影響は計り知れません。


