タイ・ブリラム県で、地方行政組織の職員採用試験における汚職事件に関与したとして、元組織長を含む5名の公務員に懲役刑の実刑判決が下されました。
この事件は2015年に発生し、当時の組織長らが受験者から金銭を受け取り便宜を図ったもので、Khaosodが報じています。
ブリラム県ノンサワン郡で発覚した大規模汚職
タイ東部ブリラム県ノンサワン郡の地方行政組織(OBT)で2015年に発生した職員採用試験における汚職事件は、長年にわたり捜査が続けられてきました。当時のOBT長、副OBT長、および他の公務員4名が、職員採用試験の受験者から金銭を不正に要求し、便宜を図ったとされています。
この大規模な不正行為に対し、国家汚職防止委員会(PACC)は2025年1月11日、当時のOBT長を含む5名の不正行為を認定。その後、2025年8月6日には汚職不正刑事事件裁判所が起訴を受理し、元OBT長には職務停止命令が下されました。
実刑判決と選挙当選の無効化
2026年4月1日、汚職不正刑事事件裁判所第3区は、元OBT長(被告1)に対し、職員採用試験での汚職および試験問題・成績の改ざんの罪で、懲役1年の実刑判決(執行猶予なし)を下しました。また、共謀した公務員3名(被告3~5)も同様に懲役1年の実刑判決(執行猶予なし)を受けました。一方、元副OBT長(被告2)は無罪となりました。
この元OBT長は、PACCによる不正認定と裁判所からの職務停止命令を受けていたにもかかわらず、OBTがタムボン自治体(テーサバーン・タムボン)に昇格した後の2026年3月29日の自治体長選挙に立候補し、当選を果たしていました。しかし、今回の実刑判決を受け、選挙委員会(ECT)は彼の当選を承認できないと発表。現在、自治体長代理は事務次官が務めています。元OBT長と他の4名の公務員は、控訴のために保釈されています。
汚職事件の証人への不正行為
さらに、元OBT長と他の公務員1名は、汚職事件の捜査中に、秘密文書や証拠書類を不正に利用し、事件の証人を告発した疑いが持たれています。この件に関して、ブリラム県PACCは両名を告発しました。
現在、ノンサワン警察署は、両名が検察官への出頭要請に応じなかったため、召喚状を発行し、捜査を進めています。タイの地方政府における汚職問題は、日本人旅行者や在住者にとっても、社会情勢を理解する上で重要な情報です。


