バンコク・ラートクラバン区の倉庫で、違法な健康製品が大量に押収された。2026年6月5日、タイ消費者保護課と食品医薬品委員会が協力し、栄養補助食品や化粧品など計1万4千点以上、総額200万バーツ超(約1000万円)の品々を押収した。これらはオンラインプラットフォームを通じて不正に販売されており、Khaosodがその詳細を報じた。
違法製品の大量押収と手口
2026年6月5日、バンコク都ラートクラバン区の倉庫で、タイ消費者保護課(ปคบ.)と食品医薬品委員会(อย.)の合同捜査により、大規模な違法健康製品の販売網が摘発されました。捜査当局は、オンラインプラットフォームを通じて未登録の医薬品や化粧品が流通しているとの情報を入手し、捜査を進めていました。
この捜査で、計7品目、総数14,894点、市場価値200万バーツ(約1000万円)以上に上る違法製品が押収されました。押収品には、未登録の医薬品1,127点、登録番号やタイ語ラベルのない化粧品(ヘアコンディショナー、歯磨き粉、フェイスマスク、ハンドクリームなど)13,438点、未登録のハーブ製品329点が含まれています。特に悪質なのは、栄養補助食品のラベルに他の正規製品の食品登録番号(อย.)を偽装し、消費者を欺いていた手口です。
中国人による組織的犯行と危険な製品
捜査の結果、この倉庫は中国人によって借り上げられ、運営されていたことが判明しました。彼らは海外から製品を密輸入し、タイ国内の倉庫に保管した後、様々なオンラインプラットフォームを通じて全国の消費者に販売していました。これまでの1年間で、1日平均約3,000点もの製品が販売されており、その規模の大きさがうかがえます。
製品の中には、ラベルに1日あたりのマグネシウム摂取量が600mgと記載されているものがありました。これはタイの基準値である350mgを大幅に超過しており、消費者の健康に深刻な危害を及ぼす可能性があります。この行為は、タイの医薬品法およびハーブ製品法に違反しています。
模倣品対策と消費者への注意喚起
タイでは、オンラインショッピングの普及に伴い、模倣品や違法製品の流通が深刻な問題となっています。特許庁やジェトロの調査でも、タイ人消費者の間で侵害品に対する意識が低い傾向が指摘されています。
今回の摘発は、こうしたオンラインプラットフォームでの違法販売に対する取り締まりを強化する動きの一環です。現在、当局は押収された製品を証拠として保管し、関係者の追跡と法的措置を急いでいます。消費者保護当局は、タイ旅行中にオンラインで健康関連製品を購入する際には、必ず食品医薬品委員会(อย.)の許可番号を正確に確認するよう強く警告しています。これは、健康被害を防ぎ、詐欺の被害に遭わないための重要な安全対策となります。


