タイのペッチャブリー県で、消えゆく伝統的なサトウヤシ樹液採取(パードターン)の仕事がテレビ番組で紹介されました。人気番組「カセートスック」の出演者が現地を訪れ、その貴重な文化に触れる様子が詳細に報じられました。この情報は、Khaosod TV Guideが伝えたものです。
ペッチャブリーの伝統と「カセートスック」
タイのテレビ番組「カセートスック」では、出演者のトンテーとジュックビーが、タイ南部に位置する「砂糖の街」として知られるペッチャブリー県を訪れました。彼らは、この地域に古くから伝わる「パードターン」と呼ばれるサトウヤシ樹液採取の仕事に深く迫り、その魅力を視聴者に伝えました。
この番組は、単に伝統的な職業を紹介するだけでなく、それが直面している困難や、どのようにして現代に受け継がれているのかについても掘り下げています。ペッチャブリーは、その名の通りサトウヤシ製品で有名で、特に手作りのパームシュガーはタイ国内外で高い評価を受けています。
消滅の危機に瀕するサトウヤシ樹液採取
「パードターン」は、高さ数十メートルにもなるサトウヤシの木に素手で登り、蕾から滴り落ちる甘い樹液を集める熟練の技です。この作業は非常に危険を伴い、特別な技術と経験が求められます。しかし、現代社会の変化とともに、この伝統的な職業を継ぐ若者が減少し、消滅の危機に瀕しています。
番組では、トンテーとジュックビーが実際にサトウヤシの木に登る体験をし、その過酷さと、この仕事に携わる人々の情熱を肌で感じた様子が描かれました。彼らの奮闘を通じて、視聴者はこの貴重な文化遺産を守ることの重要性を再認識することでしょう。
ペッチャブリーで味わう伝統の味と観光
ペッチャブリー県は、サトウヤシ製品だけでなく、美しいビーチや歴史的な寺院、そして美味しいタイ料理でも知られています。特に、サトウヤシから作られる「ナムターン・プイック」と呼ばれる濃厚なパームシュガーは、お土産としても大変人気があります。市場では、このパームシュガーを使った様々なデザートやお菓子が販売されており、観光客を魅了しています。
この地域を訪れる際には、ぜひ伝統的なサトウヤシ農園を見学し、採れたての樹液や手作りのパームシュガーを味わってみてください。また、メークローン鉄道市場や、美しい夕日が楽しめるチャアムビーチもおすすめです。
タイの地方に根付く伝統的な職業が、経済発展や若者の都市部への流出により、静かにその姿を消しつつあります。今回の「パードターン」のケースは、まさにその典型と言えるでしょう。危険を伴う肉体労働であるにもかかわらず、その技術と知識が受け継がれなければ、単なる職業の消失に留まらず、地域固有の食文化や生活様式そのものが失われることになります。
在タイ日本人にとって、こうしたニュースは、タイの多様な地域文化に触れる貴重な機会となります。バンコクなどの都市部では見過ごされがちな地方の暮らしや、そこにある豊かな伝統を知ることで、より深くタイを理解し、その魅力に気づくことができるはずです。ペッチャブリーに限らず、各地で消えゆく文化に目を向けることは、タイ旅行の新たな楽しみ方にも繋がるでしょう。
- ワット・マハータート・ウォラウィハン (ペッチャブリー中心部の歴史ある寺院)
- カオ・ルアン洞窟 (洞窟内に仏像が安置された神秘的なスポット)
- チャアムビーチ (ペッチャブリーからアクセスしやすい美しいビーチ)


