バンコクのワット・ボーウォンニウェート・ウィハンにて、タイ陸軍士官学校の士官候補生81名が集団出家する伝統的な儀式が行われました。これは、シリントーン王女の71歳の誕生日を祝し、王室への深い敬意を表すための重要な仏教行事です。Khaosodの報道によると、この儀式は士官候補生が仏教の教えを学び、精神的な成長を促す機会となっています。
シリントーン王女の71歳誕生日を祝う集団出家式、バンコクで開催
2026年4月9日木曜日、タイの首都バンコクにある由緒あるワット・ボーウォンニウェート・ウィハンにて、チュラチョームクラオ陸軍士官学校の士官候補生による集団出家式が盛大に執り行われました。陸軍司令官であるプラナー・クレーオプロートトゥック将軍が式典の議長を務め、合計81名の士官候補生が参加しました。この儀式は、2026年4月2日に71歳の誕生日を迎えられたシリントーン王女への敬意と功徳を捧げるために行われたものです。
仏教修行と軍事訓練の融合:士官候補生の特別な期間
今年の出家プログラムは、4月7日から始まりました。まず、士官候補生はオリエンテーションを受け、その後、剃髪の儀式を経て出家しました。彼らは4月10日から16日までワット・ボーウォンニウェート・ウィハンで仏教の教えと実践を学び、その後、4月17日から22日までの期間、バンコクのクローンサームワー地区にあるワチラヤーン200年修行センターに移動して修行を続けました。そして、4月23日に還俗の儀式を迎えました。この期間は、彼らが学業や軍事訓練と並行して、仏教の精神と倫理を深く理解する貴重な機会となります。
士官学校の伝統と国民的統合の意義
チュラチョームクラオ陸軍士官学校は、士官候補生の長期休暇を利用して、このような集団出家を伝統的に実施しています。これは、将来の陸軍幹部となる士官候補生が、仏教の教えを学び、日常生活や将来の職務に活かすことを目的としています。タイにおいて仏教は、単なる宗教ではなく、国民統合の重要な役割を果たす国民的宗教としての側面が強く、士官候補生にとっても精神的な柱となります。
王室への忠誠と「トゥンクラモム・アーチャン」としての王女
この集団出家式は、士官候補生が王室、特にシリントーン王女への揺るぎない忠誠心を示す重要な機会でもあります。シリントーン王女は、士官候補生にとって「トゥンクラモム・アーチャン」(王室の先生)として、長年にわたり彼らの教育と成長に深い関心を寄せ、多大な恩恵を与えられてきました。この儀式は、タイにおける王室、仏教、軍隊の密接な関係と、それらが国民の精神的支柱となっていることを強く示しています。
この陸軍士官学校による集団出家は、タイ社会における仏教、王室、そして軍の三位一体の結びつきを象徴する行事です。仏教は国民の精神的な拠り所であり、王室は国の象徴として国民から深い敬愛を集めています。軍もまた、国家の防衛だけでなく、このような伝統的な宗教行事を通じて国民統合と王室への忠誠を強化する役割を担っています。
在タイ日本人にとっても、このニュースはタイ文化の奥深さを理解する上で重要です。王室の誕生日を祝う集団出家という形で、仏教が日常生活や国家行事に深く根付いていること、そして王室への敬意がどのように表現されるかを知る良い機会となります。タイに暮らす上で、こうした文化的な背景を理解することは、より豊かな異文化体験に繋がるでしょう。
- ワット・ボーウォンニウェート・ウィハン(Wat Bowonniwet Vihara)
住所:248 Phra Sumen Road, Khwaeng Wat Bowon Niwet, Khet Phra Nakhon, Bangkok 10200
最寄り駅:MRTサムヨート駅またはBTSラチャテウィー駅よりタクシー
備考:タイ王室と縁の深い格式高い寺院で、多くの国王や高僧がここで出家しています。


