バンコク都は2026年のソンクラーン期間中、使用済みプラスチック水鉄砲を回収し、リサイクルする9カ所の拠点を設置すると発表しました。この取り組みは、プラスチックごみの削減と循環型経済の推進を目指すもので、プラチャチャートが報じたところによると、4月19日まで回収が行われます。
ソンクラーン水鉄砲をナフサに再生、新たな製品へ
バンコク都のプラプロム・ウィキットセット都知事顧問は、2026年のソンクラーン期間中、市民に対してプラスチック製水鉄砲のリサイクル協力を呼びかけました。回収された水鉄砲は、古くなったもの、新しいもの、不要になったものなど種類を問わず、ナフサ(Naphtha)へと加工されます。このナフサは、プラスチックの原料として、椅子、容器、植木鉢、衣料用繊維、その他のプラスチック部品といった新たな製品の製造に活用される予定です。
このプロジェクトは、SCGケミカルズ社の支援を受けて実施され、ソンクラーン期間中に大量に発生するプラスチックごみの削減に大きく貢献することが期待されています。
回収拠点を大幅拡大!バンコク都内9カ所で受付
昨年までの3カ所から、今年は主要イベント会場や協力企業を含め、計9カ所の回収拠点が設置されます。これにより、市民はより手軽に水鉄砲をリサイクルできるようになります。回収は2026年4月19日まで行われます。
主な回収拠点は以下の通りです。
- シーロム通り(バーンラック区)
- カオサン通り(プラナコーン区)
- ベンチャキティ公園(クローントゥーイ区)
- アイコンサイアム(G階リバーパーク、クローンサーン区)
- セントラルワールド(CTW前広場&セントラルパーク、パトゥムワン区)
- エムスフィア(建物前広場、クローントゥーイ区)
- ザ・モール タープラ(B階・G階入口、1階スカイウォーク、トンブリー区)
- ザ・モール バンカピ(G階KFC入口、G階スターバックス入口の2カ所)
- セントラルパーク(バーンラック区)
廃棄物問題への具体的な一歩:循環型経済の推進
プラプロム氏は、今回の水鉄砲リサイクルが、これまで一般ごみとして埋め立てられていたプラスチックを再利用する初めての具体的な取り組みであると強調しました。市民の協力により、ごみ量の削減とプラスチックの再利用がさらに進むと期待されています。
2025年のソンクラーン期間中には、主要会場で大量のごみが発生しました。特に、カオサン通りでは141.4トン、シーロム通りでは74.5トンものごみが収集されており、これらの地域における廃棄物問題の深刻さが浮き彫りになっています。バンコク都は、この課題に対し、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の概念を積極的に推進し、水鉄砲プラスチックを新たな資源やエネルギーへと転換することで、埋め立てごみの削減、エネルギー消費の抑制、そして持続可能な環境保全への市民参加を促しています。
今回のバンコク都によるソンクラーン水鉄砲リサイクルは、タイが直面する廃棄物問題、特に観光客増加に伴うごみ処理の課題に対する具体的な解決策を示しています。ソンクラーン期間中のカオサン通りやシーロム通りでの膨大なごみ発生量は、一時的なイベントが環境に与える負荷の大きさを物語っており、このようなリサイクルプログラムは、持続可能な観光と都市運営に不可欠な一歩と言えるでしょう。
在タイ日本人にとっても、この取り組みは日常生活におけるプラスチックごみ削減への意識を高める良い機会となります。タイでは、プーケットなどの観光地でさえ物価上昇やごみ処理問題が顕在化しており、スマートシティ構想の一環として廃棄物管理が重要視されています。ソンクラーンという文化的な祭りを楽しみながら、同時に環境保護に貢献できることは、市民参加型の循環型経済を根付かせる上で非常に意義深い動きです。


