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タイ北部で深刻なPM2.5汚染、31県が基準値超え

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タイ全土でPM2.5による大気汚染が深刻化し、31県で基準値を超える汚染が観測されています。特にチェンマイやランプーンを含む北部8県は「レッドゾーン」に指定され、住民に屋外活動の自粛が呼びかけられました。この状況は、タイの環境汚染管理部門(PCD)が発表したモニタリング結果に基づき、Khaosodが報じています。

タイ全土で広がるPM2.5汚染の現状

タイの環境汚染管理部門(PCD)は、国内のPM2.5(微小粒子状物質)のモニタリング結果を公表しました。それによると、タイ全土で観測されたPM2.5の濃度は11.9~134.9マイクログラム/立方メートル(µg/m³)の範囲にあり、国の定める24時間平均基準値である37.5 µg/m³を上回る地域が31県にものぼることが判明しました。

基準値を超過した県には、チェンライ、チェンマイ、ナーン、メーホンソン、パヤオ、ランプーン、ランパーン、プレー、ウッタラディット、スコータイ、ピッサヌローク、ターク、カムペーンペット、ピチット、ペッチャブーンなどが含まれます。広範囲にわたる汚染は、特に北部地域で深刻な状況が続いています。

北部8県が「レッドゾーン」に指定、チェンマイも含まれる

PM2.5の濃度が特に高かった北部地域では、大半の県で基準値を超過しており、その測定値は41.0~134.9 µg/m³でした。中でも、チェンライ、チェンマイ、メーホンソン、ランパーン、ランプーン、ナーン、パヤオ、ピッサヌロークの8県は、健康に影響を及ぼすレベルの「レッドゾーン」に指定されています。国内で最も高濃度のPM2.5が観測されたのは、ナーン県チャルームプラキアット郡フワイコン地区で、その値は134.9 µg/m³に達しました。これらの地域では、旅行者や住民に対し、屋外活動を控えることが強く推奨されています。

その他の地域の状況と健康への影響

東北部では5地域で基準値を超過し、測定値は20.0~64.7 µg/m³。中部および西部地域でも大半で基準値を超え、23.6~64.1 µg/m³を記録しました。一方で、東部、南部、バンコク首都圏では比較的良好な空気質が保たれており、東部では11.9~32.1 µg/m³、南部では15.0~17.6 µg/m³、バンコク首都圏では16.5~34.2 µg/m³でした。

PCDは、一般市民に対して健康管理に注意を払い、屋外活動の時間を減らすか、保護具を使用するよう勧告しています。特に健康に懸念のある人々は、屋外活動を避け、健康に異常を感じた場合は、速やかに医師の診察を受けるべきであると警告しています。

PM2.5汚染の原因と対策

タイのPM2.5汚染問題は、主に農業廃棄物の焼却や森林火災といった季節的な要因が挙げられます。特に北部地域では、伝統的な焼畑農業が広範囲で行われており、これがPM2.5の主要な発生源の一つとされています。タイ政府は、このような無秩序な焼畑や森林火災に対し、定住型農業の促進や森林火災対策などのプロジェクトを通じて対策を進めています。

最新の空気質状況は、環境省が提供するウェブサイト「Air4Thai.com」や「airbkk.com」、および専用アプリケーション「Air4Thai」と「AirBKK」を通じて確認することができます。これらの情報源を活用し、自身の健康を守ることが重要です。

タイのPM2.5問題は、特に乾季に在住日本人や旅行者にとって避けて通れない課題です。この時期、北部を中心に大気汚染が深刻化し、屋外での活動が制限されることがあります。旅行計画を立てる際には、現地の空気質情報を事前に確認し、必要に応じてN95マスクなどの準備を検討することが重要です。

この大気汚染の背景には、主に農業廃棄物の焼却や森林火災といった季節的な要因が挙げられます。特に北部地域では、伝統的な焼畑農業が広範囲で行われており、これがPM2.5の主要な発生源の一つとされています。政府はこれらの問題に対し、定住型農業の推進や森林火災対策を進めていますが、広大な地域にわたる慣習を変えるには時間を要する構造的な課題と言えるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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