ワシントンD.C.のホテルで発生した銃撃事件において、ドナルド・トランプ前大統領がシークレットサービスによる自身の避難が遅れた理由を説明しました。4月25日夜にワシントン・ヒルトン・ホテルで開催されたホワイトハウス記者協会主催の夕食会で銃撃事件が発生し、警護チームがトランプ氏夫妻を避難させるまでに約30秒を要しました。CBSの番組「60 Minutes」でのインタビューで、トランプ氏は自らが状況を把握しようとしたためだと述べたとVnExpressが報じています。
ワシントンD.C.銃撃事件:トランプ氏避難遅延の背景
CBSの番組「60 Minutes」で、キャスターのノラ・オドネルは、副大統領の警護チームが数秒で移動したのに対し、トランプ大統領の警護チームは彼を囲むのに10秒、移動させるのにさらに20秒かかったと証言しました。「すべてが混乱しているように見えた。ある時は地面に伏せていた」とオドネルは状況を描写しています。
トランプ前大統領は、この遅れの一部は自身が状況を評価しようとしたためだと説明しました。「何が起きているのか見たかったので、私が彼らに少し困難を与えたのです」と語り、自身が直接、警護官に「少し待ってほしい」と要請したことを明かしました。
銃声の誤認と「伏せろ」の指示
トランプ氏は当初、事態の深刻さを認識していなかったと述べています。宴会場の音が混ざり合い、銃声がトレイが落ちる音だと勘違いしたためです。しかし、これが本当に危険な状況であると認識すると、彼は警護官と共に移動を開始しました。
「地面に伏せた」ように見えた瞬間については、当初は直立して会場を素早く移動しようとしたものの、警護官が突然「伏せろ」と命令し、危険を警告したため、メラニア夫人と共に迅速に指示に従ったと説明しました。「シークレットサービスが『伏せろ』と言ったら、それは問題があるということだ。大統領として、もちろん私は彼らの指示に従わなければならない」とトランプ氏は語りました。避難経路の終盤に差し掛かった場所が「少し無防備」で、宴会場の多くの角度から見られる可能性があったことも要因として挙げられています。
犯人の突入と大統領の冷静な反応
犯人コール・アレンは、ショットガン、拳銃、ナイフを携行し、イベント会場外のセキュリティチェックポイントを突破しようとしました。アレンは警備員との銃撃戦の末、身柄を確保され逮捕されました。
トランプ氏は犯人の移動速度を「驚くべきものだ」と評し、冗談交じりにプロのアメリカンフットボールリーグでプレーすべきだと述べました。また、厳重なセキュリティ体制が敷かれていたにもかかわらず、「攻撃者は異常かもしれないが愚かではない」と指摘し、抜け穴を見つける術を知っていると語りました。彼は、容疑者が走り寄ってくるのを見てすぐに銃を抜き、脅威を無力化した法執行機関の迅速な対応を称賛しました。
CBSインタビューでの緊張と犯人の声明
インタビュー中、オドネルが犯人の「目的声明」に言及した際、一時的に緊張が高まりました。声明には政府関係者を標的とした言葉や、「小児性愛、レイプ、裏切り」と戦っているという内容が含まれていました。
トランプ氏は、これらの言葉が自身に向けられたものであることを「でっち上げだ」と激しく反論し、オドネルが「病的な人物」の言葉をテレビで読み上げたことを「恥ずべき行為」だと批判しました。
イベント継続の重要性
約2,500人が参加したこの夕食会は、言論の自由と報道の自由を保障するアメリカ合衆国憲法修正第1条を称える年次イベントです。トランプ氏は過去に何度も出席を拒否していましたが、今年は参加していました。
トランプ前大統領は、ホワイトハウス記者協会主催の夕食会を継続して開催することの重要性を強調し、「狂人」によってこの意義深いイベントが中止されるべきではないと述べました。彼は、今後30日以内にイベントを再開催する可能性を示唆しました。
犯人コール・アレンの背景
コール・アレンは予備校での勤務経験があり、工学およびコンピューターサイエンスの学歴を持っています。アレンの妹は捜査官に対し、彼がしばしば極端な言葉遣いをし、社会の不公平を解決するために「何かをする」と話していたことを証言しました。アレンは4月27日にワシントン連邦裁判所に出廷する予定です。


