タイのプーケット県で、タイシルクの衣類に隠された大量のヘロインが摘発されました。このヘロインはオーストラリアへの密輸が計画されており、末端価格で約2,400万バーツ(約1億2,000万円)相当に上るとみられています。Khaosodが報じたところによると、警察は海外への荷物運搬を請け負う際の注意喚起を行っています。
プーケットでヘロイン6kg押収
2026年5月6日、プーケット県ウィチット警察署の会議室で、プーケット県警察本部長シンルート・スクム少将とウィチット警察署長ソムサック・トーンクリアン大佐が記者会見を開き、麻薬取締りの成果を発表しました。押収されたのは、タイシルクのドレス48着の裏地に巧妙に隠されていたヘロイン約6.198キログラムです。これらは民間運送会社の小包2袋に詰められ、オーストラリアへの密輸が企図されていました。
事件の経緯と巧妙な手口
事件の発端は、2026年4月30日に遡ります。当局は、ルーイ県チェンカーン郡からプーケット県タラン郡サークー地区宛ての不審な小包に関する情報を受け取りました。その後、5月2日になって、Facebookを通じてタイシルクのドレスを海外に転送するよう依頼された受取人が、小包の内容に疑念を抱き、警察に届け出ました。警察が小包を詳しく調べた結果、中にヘロインが隠されていることが判明しました。
押収されたヘロインは、国内での末端価格が1キログラムあたり約40万バーツ(約200万円)と評価されており、今回の約6キログラムで合計約240万バーツ(約1,200万円)に相当します。しかし、オーストラリアなどの海外に密輸された場合、その価格は数倍に跳ね上がり、最大で約2,400万バーツ(約1億2,000万円)に達する可能性もあるとのことです。現在、警察は事件の全容解明に向けた捜査を拡大しています。
警察が市民に注意喚起、国際的な犯罪組織の関与か
シンルート少将は、海外への荷物運搬を請け負う市民に対し、十分な注意を払うよう警告しました。請け負った荷物の中に、本人が知らない間に違法薬物が隠されているケースがあり、意図せず犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるためです。市民は、荷物の内容物を明確に確認し、不審な点があれば直ちに当局に報告することが求められています。
今回の摘発は、タイ国内、特に観光地であるプーケットを経由した国際的な麻薬密輸ルートの存在を示唆しており、タイの治安当局は警戒を強めています。国際的な麻薬犯罪組織が、無防備な市民を利用して薬物を密輸しようとする手口に対し、引き続き注意が必要です。


