タイ南部トラン県で15年前に発生した夫殺害事件の最後の容疑者が逮捕されました。妻が夫の殺害を依頼したとされるこの衝撃的な事件で、長年逃亡していた銃撃犯がナコーンシータンマラート県で身柄を拘束されました。Khaosodの報道によると、これにより事件の全容解明に大きく前進したと見られています。
15年間の逃亡劇に終止符
警察庁犯罪鎮圧課(ゴーンプラープ)は、15年前にトラン県で発生した殺人事件の最後の容疑者であるアルン容疑者(42歳、通称「ラム・ナーヨン」)をナコーンシータンマラート県チャルームプラキアット郡の借家で逮捕しました。アルン容疑者は、殺人未遂、計画的殺人、無許可銃器所持、公共の場での無許可銃器携帯の罪に問われています。これまでに共犯者3名が死刑または終身刑の判決を受けており、アルン容疑者は長らく逃亡を続けていました。
事件の経緯と夫殺害の試み
事件は2010年11月21日午後10時頃に始まりました。被害者のイー氏(当時42歳)がトラン県ヤーンターカーオ郡のヤーンターカーオ病院近くでバイクを運転中、2人組の男に拳銃で1発撃たれましたが、弾は外れ、間一髪で命拾いしました。しかし、翌月2010年12月13日午前10時30分頃、イー氏は再び4人組の銃撃犯に襲われました。犯人らは白いピックアップトラックでイー氏のバイクに並びかけ、M16アサルトライフルで銃撃し、その場で死亡させました。現場にはM16ライフルの薬莢2つが残されていました。
妻が主導した組織的犯行
その後の捜査で、事件の動機は被害者の妻が殺害を依頼したことにあると判明しました。犯行は組織的に行われ、役割分担も明確でした。最初の銃撃未遂では、チャルーンが依頼を受け、アピチャートが計画に加わり、トゥートサックが銃撃、そして今回逮捕されたアルン容疑者が銃撃犯のバイクを運転しました。2度目の銃撃でイー氏が死亡した際も同様に4人が関与し、チャルーンが.357口径の銃で銃撃、アピチャートが計画、ソンチャイがピックアップトラックを運転し、アルン容疑者が荷台からM16ライフルで銃撃を担当しました。
15年間の逃亡と逮捕、そして否認
事件後、警察はほとんどの容疑者を逮捕しました。チャルーンとソンチャイは死刑判決を受け、他の共犯者は終身刑となりました。しかし、アルン容疑者だけは、トラン県、プラチュアップキーリーカーン県、ナコーンパノム県、そしてナコーンシータンマラート県など、様々な県を転々としながら15年以上にわたり逃亡を続けていました。警察庁犯罪鎮圧課の捜査チームは、アルン容疑者がナコーンシータンマラート県チャルームプラキアット郡に潜伏していることを突き止め、包囲して逮捕に至りました。しかし、アルン容疑者は全ての容疑を否認しています。今後、トラン県ヤーンターカーオ警察署で取り調べが進められ、法的手続きが取られる予定です。


