タイ南部で陸軍司令官によるイスラム学校に関する不適切な発言と、議員への襲撃に関する物議を醸すコメントが波紋を呼び、首相と司令官が公に謝罪しました。この問題は住民の怒りを買い、司令官の更迭を求める声が上がっており、Bangkok Postが報じたところによると、政府は事態の沈静化に努めています。
タイ南部陸軍司令官が謝罪
第4軍管区司令官であるノラティップ・ポイノック中将は、金曜日にイスラム学校と深南部での不安を関連付けるような自身の発言について、誤解を招いた可能性があるとして公に謝罪しました。特にポンドック校やタディカ校への言及が不快感を与えたと述べ、自身の意図は南部国境県の平和回復にあったと強調しました。
この発言は、南部国境地帯の治安維持という極めて困難な職務を遂行する中で行われたものです。ノラティップ中将は、今後教育機関との連携を強化し、理解を深める努力をすると表明しました。
首相も国民に謝罪
アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は、ノラティップ中将と直接会談した後、国民に対しISOC(国内治安維持部隊)長官として謝罪しました。首相は、中将が治安上の課題によりプレッシャーを受けていたことに言及し、「国民に謝罪する準備があるか尋ねたところ、誠意を持ってそうすると応じた」と述べました。首相はヤラー県を訪問し、タディカセンターやポンドック学校、私立イスラム機関の代表者と面会。彼らは中将の発言に懸念を表明し、4月末までの更迭を求めました。
首相は、これらの懸念が慎重に検討されることを保証したと報じられています。
物議を醸した「生かしておかない」発言
ノラティップ中将は、イスラム学校に関する発言に加え、南部選出の国会議員で人権弁護士でもあるカモンサック・リーワモー氏への銃撃未遂事件について、「もし私だったら、彼(議員)を生かしておかない」と発言したことも国民の間に大きな動揺を引き起こしました。この発言に対し、国防大臣のアドゥル・ブンタムジャルーン氏は、状況は意図ではなくコミュニケーションの困難さに起因すると擁護し、現場で厳しい条件下で働く当局者への理解を求めました。
議員襲撃事件の捜査進展
プラチャチャート党のナラティワート県選出議員であるカモンサック・リーワモー氏への襲撃未遂事件では、これまでに4人の容疑者が逮捕されました。当局は引き続き5人目の容疑者を追っています。カモンサック氏は無事でしたが、運転手と護衛の警察官が重傷を負いました。捜査当局は、襲撃者らがISOC所有の車両を使用し、事件後に速やかに解体されたことを確認しており、治安機関との関連性が疑われています。
カモンサック氏は、南部紛争の影響を受けた人々や、国境地帯における当局による不当な扱いを受けた人々の代理人を務めることで知られています。ISOCは、全国に約6万人もの人員を擁し、年間70億から100億バーツ(約350億〜500億円)の予算を持つ大規模な組織ですが、透明性の欠如や資金の監査に関する批判に長年直面しています。


