タイ南部ハジャイで、偽造した銀行振込伝票を使ってガソリンや食事を詐取していた夫婦が逮捕されました。彼らはモバイルアプリで古い振込伝票を改ざんし、複数の地域で犯行を繰り返していたと報じられています。今回の逮捕は、デジタル技術を悪用した詐欺が蔓延するタイの現状を浮き彫りにしています。
偽造振込伝票による詐欺手口が発覚
2026年4月17日、ハジャイ警察は、偽造した銀行振込伝票を悪用してガソリンや食事をだまし取っていた夫婦を逮捕しました。容疑者のサラウット容疑者(33歳)とポンナパ容疑者(32歳)は、ソンクラー地方裁判所が発行した逮捕状に基づき、4月16日にハジャイ市内で身柄を確保されました。
警察の捜査チームは、ハジャイのクロンヘー地区で彼らの乗るグレーのトヨタ・ヤリスを発見。職務質問を試みたところ、車両は逃走を図りましたが、警察は追跡の末、クロンヘー・クータオ交差点で車両を停車させ、夫婦を逮捕しました。
モバイルアプリを悪用した巧妙な手口
取り調べに対し、サラウット容疑者は犯行を自供しました。彼は4月6日、あるガソリンスタンドで500バーツ(約2,500円)分の給油を注文。給油中に、モバイルアプリケーションを使って4月2日付の古い振込伝票の日付、時間、口座名を改ざんし、その偽造された伝票を支払い証明として提示して逃走したと供述しました。その後も同様の手口で麺料理をだまし取っていたことも判明しています。
タイではモバイル普及率が非常に高く、電子決済が広く利用されています。この背景から、デジタル技術を悪用した巧妙な詐欺犯罪が増加しており、社会的な課題となっています。
広範囲に及ぶ犯行と今後の捜査
警察はサラウット容疑者を、車両を利用した詐欺による窃盗罪、文書偽造罪、および偽造文書使用罪で起訴しました。さらに、彼らがハジャイ地区の複数の場所や、最近ではパッタルン県でも同様の犯行を繰り返していた記録があるため、捜査当局は追加の証拠収集を進め、さらなる容疑の立証を目指しています。
逮捕された夫婦は現在、ハジャイの捜査当局に引き渡され、法的手続きが進行中です。警察は、同様の詐欺被害を防ぐため、商店主やガソリンスタンドに対し、振込後には必ず口座残高を確認するよう注意喚起しています。タイを訪れる旅行者も、このような詐欺手口に巻き込まれないよう、電子決済の利用時には特に注意が必要です。


