ホームタイ【タイ・アユタヤ】行方不明の住職、謎深まる失踪事件

【タイ・アユタヤ】行方不明の住職、謎深まる失踪事件

※画像はイメージです(AI生成)

タイ中部アユタヤ県で、著名な仏教寺院の住職が1ヶ月以上にわたり行方不明となり、警察が捜査を強化しています。最後に目撃されたのは北部ピッサヌローク県のバスターミナルで、旅行計画の不審な変更が明らかになっています。この事件はバンコクポストが報じ、地元社会に大きな波紋を広げています。

アユタヤの著名な僧侶が失踪、警察が捜索強化

行方不明となっているのは、アユタヤ県ワット・サナム・チャイの住職、プラ・クルー・パラット・ソンバット・シリスタワンノ師(58歳)です。師は3月18日を最後に姿が確認されておらず、親族は4月7日にプラナコンシーアユタヤ警察署に捜索願を提出しました。警察は監視カメラの映像や目撃者の証言を基に、師の足取りを追っています。

異例の行動と不審な変更

寺院の平信徒であるプルーク・スカセム氏(64歳)によると、ソンバット師は3月に、精神疾患を持つ息子をラチャブリーから迎えに行き、コンケンにいる元妻の元へ連れて行く予定だと職員に伝えていました。その後、速やかに戻り、新米僧侶の叙階プログラムの準備をする意向を示していましたが、3月17日の夜に連絡が途絶えました。

翌日、息子は無事にコンケンに届けられたことが確認されましたが、ソンバット師は戻りませんでした。息子をコンケンまで送った運転手は警察に対し、アユタヤへの帰路の途中で、師が突然チェンマイ行きを希望したと証言。運転手がチェンマイまで送れないと伝えると、師は別の車を雇い、タク県のガソリンスタンドで降ろされたとのことです。

タク県の監視カメラ映像には、師が市柱の祠近くに到着し、キッティカチョーン橋を渡ってムアン地区に入り、その後、タクバスターミナルへ向かうバイクタクシーに乗る姿が映っていました。さらに、3月18日午前7時12分にはミニバスに乗車し、運転手の証言からピッサヌロークバスターミナルで下車したことが判明しました。ピッサヌロークのバスターミナルに午前10時32分に到着し、その1分後にはピチャイ・ソンクラーム通り方面へ向かうバイクタクシーに乗車する姿が確認されています。これが、ソンバット師の最後に確認された足取りとなっています。

会計管理のストレスが原因か

アユタヤ仏教局のパワルット・ティティポンシリカクル局長は、失踪前のソンバット師の行動が「通常とは異なる」と指摘しています。通常は側近を伴って移動する師が、今回は個人車両を手配していたとのことです。寺院内での対立を示す証拠はないものの、師は自身の健康状態について懸念を抱いていたといいます。財務調査では、師が個人資金を所持していた一方で、寺院のプロジェクトのために引き出された約10万バーツ(約50万円)のうち一部が使用されていたことが判明しました。

ソンバット師の息子、トッサポン・クライジンダ氏(30歳)は、寺院の新しい会計管理規則に関連するストレスが師に影響を与えた可能性を指摘しています。息子は父親に向け、「もしこれを見ているなら、どうか戻ってきてください。もし疲れているのなら、僧侶を辞めて普通の生活を送っても構いません」とメッセージを送っています。タイでは仏教が国民統合において重要な役割を果たす一方で、僧侶の生活や寺院の運営には厳格なルールが存在します。今回の失踪事件は、タイ社会における仏教界の複雑な側面を浮き彫りにしています。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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