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タイで交通事故・バイク事故に遭ったら【2026年】警察・救急・保険の対応

更新日:2026年8月2日。タイで交通事故やバイク事故に遭ったら、最初にすることは過失の話し合いでも、車両の撮影でもありません。二次事故を防ぎ、負傷者の状態を確認し、重傷なら救急1669、警察191、契約している保険会社へ連絡します。けが人をむやみに動かさず、車両を動かす必要がある場合は、その前に位置と周囲を広角・近接の両方で記録します。

タイ道路交通法78条は、事故で他人の身体または財産に損害を与えた運転者に、過失の有無にかかわらず、停止、相当な救助、身元の明示、近くの警察への即時通報を求めています。現場を離れ、相手と連絡先だけ交換して終える対応は避けてください。

事故直後の順番

  1. 二次事故を防ぐ:自分が安全に動けるか、火災、燃料、走行車両、落下物の危険がないか確認します。
  2. 負傷者を確認:意識、呼吸、大量出血を確認し、重傷・判断不能なら1669へ。通信担当と現場安全担当を分けます。
  3. 警察と保険へ連絡:191、外国人支援は1155、高速道路は1193、契約保険会社またはレンタル会社へ連絡します。
  4. 現場を保存:車両位置、進行方向、信号、路面、傷、相手車両、目撃者、周辺カメラを記録します。
  5. 書類を受け取る:警察の受理記録、病院の診断書・明細・領収書、保険受付番号を一つの事故ファイルへ集約します。

その場でしないこと:理解できないタイ語文書への署名、責任の即断、現金だけの示談、旅券原本の預け渡し、負傷者の無理な移動、証拠保存前の車両移動です。

タイの交通事故対応は「救命・通報・記録・請求」の順に進める

現場では複数の作業が同時に必要ですが、優先順位は変えません。まず人命と二次事故防止、次に救急・警察・保険への通報、その後に証拠と書類です。車両の傷を撮るために走行車線へ戻ったり、けが人を放置して相手を追いかけたりしないでください。

優先 目的 実行すること 完了の目安
1. 救命 死亡・重症化と二次事故を防ぐ 安全確認、意識・呼吸・出血確認、1669 救急側へ場所・人数・症状・折返し番号を伝えた
2. 通報 警察と保険の現場対応を開始 191、必要なら1155・1193、保険・レンタル会社 受付先、担当者、到着・次の指示を記録した
3. 記録 事故状況を後から検証できる状態にする 広角、車両位置、傷、路面、信号、相手情報、目撃者 車両を動かす前後と原本ファイルが残った
4. 請求 治療・補償・修理手続きをつなぐ 警察記録、診断書、明細、領収書、保険受付番号 不足書類と提出先、期限、次回連絡日が分かった

同乗者がいるなら、一人が1669・191へ電話し、もう一人が周囲の安全を確保します。一人の場合は、安全な場所から通報し、指令員の質問に答えてください。事故の当事者が意識を失っている場合、周囲の人は端末や財布を勝手に調べるのではなく、救急と警察へ引き継ぎます。

最初の5分は二次事故を防ぎ、1669へ正確な場所を伝える

バンコクの道路事故現場で一人が走行車両から現場を守り、別の人が1669へ負傷者数と位置を伝える様子
最初の5分は、救急車を呼ぶ人、現場を守る人、負傷者を見守る人の役割を分けます。
  1. 自分の安全を確認:急に車道へ出ず、後続車、火、煙、燃料、電線、落下物を確認します。
  2. 見える範囲で負傷者を数える:意識、呼吸、大量出血、車内閉じ込め、バイク転倒者を確認します。無理に車内へ入りません。
  3. 1669へ電話:道路名だけでなく、進行方向、交差点、店舗・橋・出口などの目印、負傷者数、症状、折返し番号を伝えます。
  4. 191へ通報:事故、負傷、車線の危険、逃走車両の有無を伝えます。高速道路なら1193や道路運営者にもつなぎます。
  5. 現場を目立たせる:安全にできる場合のみハザード、三角表示板、ライトを使います。カーブや高速道路で自分が表示板を置くために危険へ入らないでください。

場所が説明できない場合は、地図の共有リンク、近くの道路標識、店舗、料金所、橋脚番号などを使います。地図上のピンだけでなく、どちら向きの車線かを伝えると救急車が反対側へ到着するのを防げます。

バイク事故のけが人は危険が迫る場合を除き、むやみに動かさない

タイのバイク事故現場で通報者が1669の指示を聞きながら負傷者を動かさず見守り、別の人が清潔な布で出血部を圧迫する様子
転倒者は脊椎などを損傷している可能性があります。1669の指示を受け、呼吸と出血を観察します。

タイ国立救急医療研究所は、訓練を受けていない人が負傷者を動かすと状態を悪化させる可能性があると案内しています。特に、首・背中の痛み、しびれ、意識障害、頭部打撲、高速での衝突、車外放出がある場合は、立たせたり座らせたりしないでください。ヘルメットも、呼吸確保など救急指令員から指示された場合を除き、無理に外しません。

  • 呼吸している:呼吸と反応を継続観察し、保温し、1669の指示を待ちます。
  • 大量出血:安全に接近できる場合、清潔な布やガーゼで出血部を直接圧迫します。血液へ素手で触れないようにします。
  • 意識がない・呼吸が正常でない:1669へそのまま伝え、指令員の指示で心肺蘇生などを行います。
  • 食べ物・飲み物:手術や意識低下の可能性があるため、医療側の許可前に与えません。
  • 火災・水没・崩落などが迫る:その場に残す危険が明らかに大きい場合は、可能な範囲で安全側へ移します。電話がつながるなら1669の指示を受けます。

負傷者を撮影してSNSへ載せないでください。必要な事故記録は、本人の尊厳を守り、警察・保険・医療へ渡す目的で保存します。

1669・191・1155・1193・1197は役割が違う

番号 担当 交通事故で使う場面 最初に伝えること
1669 救急医療 負傷、意識障害、大量出血、症状が判断できない 場所、進行方向、人数、症状、折返し番号
191 警察緊急通報 人身事故、重大な物損、危険な道路障害、逃走・暴力 事故の種類、場所、負傷、逃走車両、現在の危険
1155 観光警察 外国人旅行者の多言語支援、日本語通訳の相談 氏名、場所、191・1669への連絡状況、必要な支援
1193 高速道路警察 幹線道路・高速道路上の事故、危険な車線障害 道路名、出口・キロ地点、進行方向、車線
1197 交通情報・支援 バンコク周辺の交通情報や道路上の支援相談 場所、障害状況、警察通報済みか
1791 RVPコールセンター 強制保険Por Ror Borの照会・請求相談 事故日、車両、負傷者、病院、保険会社

命に関わるときは通訳を待たず1669と191へ先に連絡します。観光警察1155は日本語を含む多言語支援を24時間提供すると案内していますが、救急車や現場警察の代わりではありません。番号全体はタイの緊急連絡先ガイドで詳しく整理しています。

タイ道路交通法78条では過失を決める前に停止・救助・通報が必要

道路交通法78条は、自分が悪くないと思う場合も含め、事故で他人の身体または財産へ損害を与えた運転者に次の行動を求めています。

  • 車両を停止する。
  • 状況に応じた相当な救助を行う。
  • 自分の身元を明らかにし、近くの警察へ直ちに事故を知らせる。
  • 被害を受けた相手へ氏名、住所、車両登録番号を伝える。

法律は現場での義務を定めており、その場で最終的な過失割合を決める制度ではありません。「相手が悪いから警察を呼ばない」「小さな傷だから後で連絡する」と自己判断しないでください。現場を離れたり、警察へ身元を示さなかったりすると、逃走したと疑われる重大な不利益につながります。

自分が負傷して救急搬送される場合は、同行者や救急・警察へ、車両、旅券・身元、保険会社、レンタル会社の連絡先を渡します。搬送は現場離脱ではなく救命のためですが、可能な範囲で警察と保険へ連絡経路を残します。

車両を動かす前に広角・位置・傷・路面を順番に撮る

タイの道路事故現場で安全な歩道側から車両全体と道路位置を広角撮影し、その後に傷と路面を近接撮影する様子
最初に事故全体の位置関係を残し、その後で車両の傷、路面、信号、落下物を撮ります。

在タイ日本国大使館の2026年版「安全の手引き」は、可能なら警察や保険会社が到着するまで現場を保存し、車両移動が避けられない場合は、先に道路へ位置を示すか写真を撮るよう案内しています。ただし、高速車線、火災、燃料漏れなどで現場保存そのものが危険なら、安全を優先し、警察・保険の指示に従います。

  1. 広角:両車両、道路、交差点、信号、車線、進行方向、周囲の建物が一枚で分かる位置から撮ります。
  2. 四方向:事故地点を前後左右から撮り、死角、カーブ、勾配、工事、冠水、照明も残します。
  3. 接触部:自車と相手車両の傷、破片、塗料、タイヤ、ミラー、ヘルメットを近接撮影します。
  4. 路面:ブレーキ痕、油、砂、水、穴、落下物、車両の最終位置を撮ります。
  5. 識別情報:相手車両の登録番号、車種、色、運転者、保険情報を警察・保険用に保存します。
  6. 映像源:ドライブレコーダーの原本を保護し、近隣店舗・建物の防犯カメラ位置と管理者を記録します。

撮影時刻と位置情報が残る原本を編集せず保存します。SNS用に圧縮した画像だけでは細部が失われます。負傷者の顔や身体を撮る必要がある場合は、治療や保険請求に必要な範囲に限り、公開しません。

タイ警察では事実・通訳・受理記録を確認する

タイの警察署で日本人事故当事者が通訳と保険担当者同席のもと、写真原本と事故時系列を警察官へ説明する様子
警察には推測ではなく、進行方向、信号、接触位置、負傷、撮影原本を時系列で説明します。

警察へは「相手が全面的に悪い」と結論から話すより、確認できた事実を時系列で伝えます。時刻、道路、進行方向、車線、信号、速度の認識、接触位置、負傷者、車両移動の有無、目撃者、映像を整理します。分からない点は「分からない」と区別してください。

  • 担当警察署名、担当者名、連絡先、事故の受理番号や日報記録を確認する。
  • 自分の説明が記録へどう書かれたか、通訳または理解できる言語で確認する。
  • 相手の説明、現場図、過失判断、今後の呼出しは同じものではないと理解する。
  • 旅券や免許証の提示が必要でも、原本を預ける場合は根拠、預り証、返却方法を確認する。
  • けが、死亡、飲酒、逃走、重大な過失、身柄拘束が関係する場合は、早い段階でタイの弁護士へ相談する。

日本語支援が必要なら観光警察1155、勤務先、保険会社の通訳サービスを依頼します。同行した知人が通訳する場合も、法的な意味を推測で補わないようにします。警察記録の写しをいつ、どこで受け取れるか確認してください。

相手からは運転者・車両・保険・連絡先を一組で受け取る

登録番号だけでは、後から運転者、所有者、保険会社を結び付けられない場合があります。警察と保険担当者の前で、次を一組として確認します。

区分 確認する情報 記録方法 注意
運転者 氏名、電話、住所、免許証 警察立会いで原本を確認し、必要範囲を撮影 旅券や免許を人質として預からない
車両 登録番号、車種、色、所有者 車両全景と登録番号、登録書類を照合 運転者と所有者が異なる場合を記録
保険 Por Ror Bor、任意保険会社、証券・受付番号 保険担当者名と連絡先も保存 強制保険と任意保険を混同しない
目撃者 氏名、電話、見た位置、見た内容 本人の同意を得て短いメモ 誘導質問をせず、当事者と分ける
映像 車載カメラ、防犯カメラ、撮影者 原本の保存依頼と管理者連絡先 上書き前に警察・保険から正式依頼

相手が情報提供を拒む、興奮している、暴力の兆候がある場合は距離を取り、警察へ任せます。登録番号や人物をSNSへ公開して圧力をかけると、誤認や捜査妨害、個人情報上の問題につながります。

理解できない署名、現金示談、過失の即断をしない

警察署、病院、保険会社、修理工場で渡される書類は目的が異なります。単なる受領確認に見えても、事実の認定、責任承認、請求放棄、最終示談を含む場合があります。タイ語を十分に理解できないなら、書類名、当事者、金額、対象損害、今後の請求権、日付を翻訳してから署名します。

  • 「今払えば警察を呼ばない」:人身事故や相当な損害では応じず、警察と保険会社へ連絡します。
  • 「ここへサインするだけ」:全文が分からない限り署名せず、写真または写しを求めます。
  • 「自分が悪かった」と録音してほしい:事実を説明し、最終的な過失判断は警察・保険・必要なら裁判手続きへ委ねます。
  • 旅券を預けて担保にする:応じず、警察の正式手続きと預り証を確認します。
  • 治療前の最終示談:後から症状や後遺障害が判明する可能性があるため、医療評価と保険確認前に請求権を終わらせないでください。

軽い接触でも、レンタル車両や保険を使うなら警察・保険・レンタル会社の指示が必要です。現金で受け取った金額が、治療費、修理、休業、代車、免責額のどれを終わらせるのか曖昧なまま合意しないでください。

病院では診断書・明細・領収書・事故情報を同時にそろえる

タイの病院退院窓口で日本人患者と保険担当者が診断書、診療明細、領収書、事故受付情報を一つの封筒へ整理する様子
診断名だけでなく、明細、領収書、事故日、治療経過がつながる書類を原本で保管します。

けがが軽く見えても、頭、首、背中、腹部を打った場合は症状が後から出ることがあります。事故日、受傷原因、痛む部位、意識消失の有無、ヘルメット、服薬、既往症を医師へ正確に伝えます。保険会社のキャッシュレス治療を使う場合も、病院と保険会社の承認が完了したか確認します。

  • 診断書または医療証明書
  • 診療明細、検査・画像・薬の内訳
  • 領収書原本と支払い証明
  • 入院・退院記録、今後の通院予定、就労・搭乗の可否
  • 警察の事故記録番号、車両と保険会社の情報
  • 旅券写し、保険証券、保険会社の受付番号

原本提出を求められる場合は、提出前に全ページを鮮明に複製し、提出先、日付、担当者、返却の有無を記録します。帰国後も治療が続くなら、タイの診断と日本の治療が同じ事故に由来することを説明できるよう、時系列を切らさないでください。

タイの強制保険Por Ror Borは人身損害を守り、車両修理は別

タイの保険請求窓口で交通事故被害者が病院書類と身分証明を提出し、担当者が人身補償と車両修理を別の手続きへ分ける様子
Por Ror Borは主に負傷、障害、死亡に対する強制保険です。車両修理やレンタル免責は任意保険・契約を確認します。

Por Ror Borは、タイの車両事故被害者を対象とする強制保険です。車やバイクの修理、相手の物損、レンタカーの休車損害をすべて払う総合保険ではありません。人身損害の入口として使い、任意自動車保険、旅行保険、医療保険、相手への損害賠償とは分けて確認します。

補償項目 公式上限 責任確定前の初期補償 注意
身体・健康への損害 1人あたり実費で最大80,000バーツ 実費で最大30,000バーツ 80,000バーツが全員へ自動支給される意味ではない
死亡・完全な永久障害 1人あたり500,000バーツ 死亡など35,000バーツ 条件と必要証明を確認
永久障害・切断 条件により200,000〜500,000バーツ 35,000バーツ 障害区分と医療・警察書類が必要
入院日額 1日200バーツ、最大20日 該当条件を確認 入院患者としての治療が対象
上記の合計 条件上1人最大504,000バーツ 傷害と死亡等を合わせ最大65,000バーツ 重複して損害以上を受け取れる制度ではない

公式約款は、事故責任を負う当該被保険車両の運転者について、自車のPor Ror Borから受ける補償を初期補償の範囲に制限する条件を示しています。自分が運転者の場合は、過失、相手車両、任意保険、旅行保険との関係を保険会社へ個別確認してください。

Por Ror Borは180日以内に請求し、完全書類の受付を記録する

タイ保険委員会OICの公式約款・解説では、初期補償の請求は事故から180日以内に行い、必要書類が完全にそろった請求について7日以内の支払いを定めています。事故後すぐに治療費の全体が確定しない場合も、RVP 1791または該当保険会社へ早期に相談し、どの車両の保険へ何を出すか確認します。

  1. 対象保険を特定:乗っていた車両、衝突した車両、登録番号、Por Ror Borの保険会社を確認します。
  2. 受付先へ連絡:保険会社、RVP支店、病院の保険窓口へ事故日と治療状況を伝えます。
  3. 基本書類をそろえる:旅券または身分証、医療費の明細・領収書、事故情報を準備します。
  4. 重傷・障害・死亡の追加書類:医療証明、警察日報・捜査記録、死亡証明、相続・受取人関係など、指定された書類を確認します。
  5. 提出記録を残す:全ページの写し、受付日、担当者、受付番号、不足書類、支払予定を記録します。

保険会社が受付を拒む、説明が変わる、必要書類を提出しても進まない場合は、まず書面で理由と不足書類を確認します。解決しない場合はタイ保険委員会OICの1186または公式苦情窓口へ相談します。

任意自動車保険・旅行保険・医療保険は同時に連絡する

日本人事故当事者とタイの保険担当者が強制保険、任意自動車保険、旅行保険の三つの受付番号と必要書類を一つの事故ファイルへ整理する様子
同じ治療でも保険ごとに対象と必要書類が違います。全社へ早く通知し、役割と不足分を整理します。

Por Ror Borだけで治療費や損害の全額を賄えるとは限りません。任意自動車保険は対人・対物・車両・搭乗者など、旅行保険や医療保険は治療・救援・移送などを契約条件に基づいて扱います。事故当日に各社へ連絡し、二重請求ではなく、どの保険が先に支払い、どの不足分を別の保険へ出すか確認します。

制度 主に確認する範囲 最初に聞くこと 典型的な注意
Por Ror Bor 交通事故被害者の人身補償 対象車両、初期補償、請求書類 修理・物損の総合保険ではない
任意自動車保険 対人、対物、車両、搭乗者、法的支援 現場担当者、修理先、免責、代車 契約類型と運転者条件で異なる
旅行保険 治療、救援、移送、賠償責任など 提携病院、キャッシュレス、帰国搬送 バイク、免許、排気量、飲酒などの除外を確認
医療・クレジットカード保険 治療費や付帯補償 利用条件、立替、原本、他保険との調整 カード保有だけで自動適用とは限らない

「24時間以内」など一つの期限を全保険へ当てはめないでください。契約ごとに通知期限と手続きが違うため、可能な限り事故当日に連絡し、受付番号を取ります。保険会社から指定病院・修理工場・通訳・レッカーの指示が出た場合は記録します。

レンタカー事故は警察・保険・貸出会社の3者へ連絡する

タイのレンタカー事故現場で利用者が貸出時の車両写真と現在の傷を照合し、警察とレンタカー会社の事故窓口へ連絡する様子
レンタカーは貸出会社の車両です。自分で修理やレッカーを決める前に、事故窓口の指示を受けます。
  1. 負傷者と現場安全を優先し、1669・191へ連絡します。
  2. 貸渡契約、車内書類、予約メールにある事故専用番号へ直ちに連絡します。
  3. 貸出時に撮った車両全周と既存傷の写真を、事故後の傷と分けて保存します。
  4. 任意保険の種類、免責額、休車補償、対象運転者、レッカー、指定修理先を確認します。
  5. 会社の承認なく修理、移送、部品交換、相手への支払いを行わないでください。安全上の緊急措置は記録します。
  6. 警察記録、車両返却先、代替車、帰国後の追加請求窓口を確認します。

契約に登録されていない人の運転、対象外地域、飲酒、無免許、無断移動、警察・貸出会社への未報告は、補償へ影響する可能性があります。小さな擦り傷でも、返却時に初めて申告するのではなく事故時点で記録と連絡を残します。

レンタルバイクは正しい二輪免許と保険条件を最初に確認する

タイのレンタルバイク店で利用者が貸出前の車体傷を撮影し、二輪運転資格と保険条件を店員と確認する様子
店が貸してくれることと、合法に運転でき保険が有効であることは別です。貸出前に確認します。

在タイ日本国大使館は、日本の運転免許証だけではタイで運転できず、タイで有効な国際運転免許証またはタイの免許が必要だと案内しています。バイクを運転するなら、免許上の二輪資格が必要です。店が旅券だけで貸し出しても、合法な運転資格や保険適用を保証するものではありません。

  • 国際運転免許証が1949年ジュネーブ条約に基づき、二輪の区分を含むか確認する。
  • 旅行保険がバイク事故を対象にするか、排気量、二輪免許、ヘルメット、飲酒などの条件を確認する。
  • Por Ror Borと任意保険の証券、対象運転者、車両損害、対物、免責額を確認する。
  • 車体全周、既存の傷、タイヤ、ブレーキ、灯火、ミラー、ヘルメットを貸出前に撮影する。
  • 旅券原本を担保として預ける条件を避け、写しや正規の保証方法を確認する。

大使館は、無免許状態で事故を起こすと罰金に加え、旅行保険の対象外となる可能性があると注意しています。事故後に免許や保険の問題が判明しても、けが人の救助と警察通報を省略してはいけません。虚偽の運転者を申告する行為は状況を悪化させます。

相手が逃走・無保険・支払不能でも救命と証拠を優先する

逃走車を追うために現場を離れたり、危険運転で追跡したりしないでください。安全な位置から191へ、登録番号の全部または一部、車種、色、傷、進行方向、人数、時刻を伝えます。撮影できなかった場合も、見た内容を他人と相談して書き換える前に記録します。

  1. 負傷者を1669へつなぎ、現場を保存する。
  2. 警察へ「相手が逃走した」と明示し、受理記録を取る。
  3. 周辺の防犯カメラ、車載カメラ、目撃者を特定し、上書き前の保全を警察へ依頼する。
  4. 自分が乗っていた車両のPor Ror Bor、任意保険、旅行保険へ連絡する。
  5. 相手車両が判明しても直接対決せず、警察・保険会社経由で進める。

相手が保険へ入っていない、資力がない場合、判決や合意があっても全額を回収できないことがあります。在タイ日本国大使館も、タイの賠償額が日本より低く、相手に支払い能力がない場合を想定して、自分側の保険を準備する重要性を案内しています。ひき逃げの重大事例として、AsiaPicksにはラーチャブリーのひき逃げ事件もあります。

日本の家族・会社は記録、保険、大使館連絡を分担する

本人が入院している、端末を失った、警察署にいる場合、日本側は同じ相手へ何度も連絡するより、窓口役を一人決めます。事故時刻、場所、病院、警察署、保険会社、車両、同行者、本人の状態を一つの時系列へ統合します。

  • 家族:旅券写し、保険証券、既往症、緊急連絡先を現地担当へ安全な方法で渡す。
  • 会社:現地社員、通訳、病院、保険会社を接続し、就労・休業関係の書類を準備する。
  • 保険窓口:治療承認、支払い保証、医療搬送、帰国便、必要書類を確認する。
  • 大使館:日本人の重傷・死亡、逮捕・拘束、家族との連絡困難など、領事支援が必要な事情を相談する。
  • 弁護士:重大事故、刑事責任、身柄拘束、死亡、長期障害、巨額示談、相手との紛争に対応する。

大使館は警察や裁判所の代わりに過失を決めたり、治療費を立て替えたり、民間保険へ支払いを命じたりはできません。本人の安否自体が分からない場合は、事故対応と別にタイで連絡が取れない人の安否確認ガイドの手順を使います。

事故現場で見せられるタイ語・英語の短文

タイの事故現場で日本人当事者が観光警察の電話通訳を介し、救急隊員と警察官へ状況を説明する様子
言葉が通じないときは、短い一文、現在地、負傷者数、写真を組み合わせ、復唱して確認します。
日本語 タイ語 英語
けが人がいます。救急車を呼んでください。 มีผู้บาดเจ็บ กรุณาโทรเรียกรถพยาบาล Someone is injured. Please call an ambulance.
場所はここです。負傷者は2人です。 จุดเกิดเหตุอยู่ที่นี่ มีผู้บาดเจ็บสองคน The accident is here. Two people are injured.
警察を呼んでください。 กรุณาแจ้งตำรวจ Please call the police.
けが人を動かさないでください。 กรุณาอย่าขยับผู้บาดเจ็บ Please do not move the injured person.
日本語の通訳が必要です。 ต้องการล่ามภาษาญี่ปุ่น I need a Japanese interpreter.
この書類を理解できません。署名前に翻訳してください。 ไม่เข้าใจเอกสารนี้ กรุณาแปลก่อนเซ็น I do not understand this document. Please translate it before I sign.
警察と保険会社が来るまで待ってください。 กรุณารอตำรวจและบริษัทประกันภัย Please wait for the police and the insurance company.
この車両はレンタルです。 รถคันนี้เป็นรถเช่า This is a rental vehicle.
相手の車が逃走しました。 รถคู่กรณีหลบหนี The other vehicle fled the scene.

タイ語を発音できなくても、この表を画面で見せ、地図、負傷者数、車両写真を添えると伝わりやすくなります。大切な説明は通訳を通し、相手の回答を復唱して確認してください。

運転前に免許・4種類の保険・貸出時写真を確認する

事故後の負担は、出発前の確認で大きく変わります。車やバイクを借りる前に、運転資格、車両の強制保険、任意保険、旅行保険、クレジットカード付帯保険を別々に確認します。「保険込み」という一言では補償範囲が分かりません。

  • タイで有効な免許と、運転する車種・二輪区分を確認する。
  • Por Ror Borの有効期限、任意保険の種類、対人・対物・車両・搭乗者、免責額を確認する。
  • 旅行保険のバイク、排気量、免許、ヘルメット、飲酒、危険運転に関する条件を確認する。
  • 貸出前に車体全周、ホイール、ガラス、底部、燃料、既存傷、計器を動画と写真で残す。
  • 1669、191、1155、1193、保険会社、レンタル会社を端末と紙の両方へ保存する。
  • 旅券、免許、保険、契約書の写しを、原本とは別の安全な場所へ保管する。
  • ドライブレコーダーやヘルメットカメラの日時、保存容量、上書き設定を確認する。

タイではバイクが車両の間を走る、逆走する、信号を無視するなど、日本と異なる危険があります。自分が交通法規を守っていても事故は起こるため、夜間、雨、長距離、飲酒後、慣れない地域では運転を避ける判断も保険の一部です。事故ニュースの背景として、バンコクのバイク死亡事故や水かけが原因とされたバイク転倒事故も参考になります。

よくある質問・関連記事・一次情報

物損だけでもタイ警察へ連絡する必要がありますか?

道路交通法78条は、人だけでなく他人の財産へ損害を与えた場合も、停止、相当な救助、身元の明示、近くの警察への即時通報を求めています。小さく見える接触でも、警察、保険会社、レンタル会社へ連絡し、指示を受けてください。

事故車両はすぐ路肩へ動かしてよいですか?

現場保存が原則ですが、安全を損なってまで道路中央へ残すという意味ではありません。可能なら先に車両位置、進行方向、道路全体を撮影・記録し、警察・保険会社の指示で移します。火災や高速車線など差し迫った危険があれば安全を優先します。

バイク転倒者のヘルメットを外してよいですか?

首や脊椎の損傷を悪化させる可能性があります。呼吸が正常でないなどの緊急時を除き、無理に外さず1669の指示を受けてください。周囲の交通、火災、水没など別の危険も伝えます。

Por Ror Borでバイクや車の修理代も出ますか?

Por Ror Borは主に交通事故被害者の身体・健康、障害、死亡を対象とする強制保険です。車両修理、対物損害、レンタル免責、休車損害は、任意保険、貸渡契約、相手への請求を別に確認します。

治療費は最初から80,000バーツまで無条件で出ますか?

無条件の一律支給ではありません。責任確定前の初期補償は身体損害の実費で最大30,000バーツです。最大80,000バーツの身体補償は、事故責任や約款条件、実際の費用、運転者の立場を含めて保険会社へ確認します。

国際運転免許証があればレンタルバイクの保険は必ず使えますか?

必ずとは限りません。国際運転免許証の二輪区分、タイでの有効性に加え、旅行保険の排気量制限、任意保険の運転者条件、ヘルメット、飲酒、貸渡契約などを確認します。

タイ語の書類へ署名を求められたらどうしますか?

内容を理解できる通訳または翻訳を求め、書類名、事実認定、責任、金額、対象損害、請求権の放棄、日付を確認します。写しを取り、保険会社や重大事故では弁護士へ確認してから署名します。

相手が逃げた場合は自分で追跡すべきですか?

追跡しません。負傷者、二次事故防止、191への通報を優先し、登録番号の一部、車種、色、進行方向、映像、目撃者を警察へ渡します。周辺カメラの保全も警察へ依頼します。

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一次情報

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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