タイ東部のチョンブリー県で、薬物取引後にバイクで逃走を図った女性2人が、なんと警察署内に逃げ込むという珍事件が発生しました。この大胆な行動はすぐに警察の逮捕につながり、薬物売人の摘発に発展したとKhaosodが報じています。
薬物取引現場の監視と追跡
2026年6月2日、バンラムン郡の治安担当官であるカムパイ・ラオセン氏とバンラムン郡の行政職員は、地元住民からの情報提供を受け、バンラムン準郡ムー4地区にある住宅の捜査を開始しました。住民からの通報によると、この家では地域の若者向けに薬物が密売されているとのことでした。
職員らは、この家が若者グループに薬物を販売し、頻繁に人物が出入りしていることを確認。特に、家の前で薬物の受け渡しが行われることが多いと報告されていました。これを受け、当局は容疑者の行動を監視する計画を立てました。
警察署への大胆な逃走劇
監視中、不審な女性2人がバイクで目的の家の前に停車し、柵越しに何らかの物品をやり取りする様子が確認されました。職員が職務質問のため停止を命じたところ、女性2人はバイクを急加速させ、職員に突っ込もうとしながら逃走しました。
職員はすぐに追跡を開始。すると、驚くべきことに、女性2人はレムチャバン警察署内に逃げ込もうとしました。この状況を見た署内の警察官が協力し、2人を逮捕することに成功しました。これはタイの薬物犯罪対策における異例の逮捕劇となりました。
覚せい剤の押収と売人の特定
逮捕後、女性2人のバッグからは、透明なジップロックに入れられた合計0.8グラムの覚せい剤(アイス)が2袋発見され、証拠品として押収されました。取り調べに対し、2人は「ジェー・クン」という名の女性から覚せい剤を購入したと供述しました。
供述に基づき、容疑者らは自らジェー・クンの自宅へ捜査員を案内。家宅捜索の結果、2階の部屋から覚せい剤8.9グラム、ヤーバー(覚せい剤の錠剤)18錠、空のジップロック、デジタルはかりが発見され、すべて証拠品として押収されました。
長年の薬物売買と家族の関与
地元の住民からの情報によると、「ジェー・クン」は長年にわたり薬物販売を行っていたとされています。彼女は注意欠陥・多動性障害(ADHD)を患う息子を使い、客への薬物の配達や、客から受け取った現金を2階にいる母親に渡すなどの行為を行わせていたことが判明しました。この住民からの詳細な通報が、今回の逮捕と摘発に繋がった重要な要因となりました。


