タイのチョンブリー県で、カラオケバーを隠れ蓑にして少女たちに売春を強要した疑いで元夫婦が逮捕されました。この逮捕は、15歳の被害者が救出されたことをきっかけとした捜査の拡大によるもので、Khaosod Englishが報じています。
容疑者の逮捕と手口
2026年6月2日、タイ警察はチョンブリー県で、カラオケバーを隠れ蓑にティーンエイジャーの少女たちに売春を強要したとされる元夫婦を逮捕しました。人身取引対策課(AHTD)の捜査官は、2025年12月2日に発行された刑事裁判所の令状に基づき、サクルナ容疑者(43歳)とニワット容疑者(37歳)を人身取引共謀の容疑で逮捕しました。過去にも人身取引で逮捕歴があったにもかかわらず、再び同様の犯罪行為を繰り返していたとされています。
カラオケバーでの実態
被害者の少女2人(AさんとBさん)は取り調べに対し、2024年半ばに15歳でパタヤを訪れた際、サッタヒップ地区のカラオケバーで働くよう誘われたと供述しました。ニワット容疑者が彼女たちをバーまで送り届け、翌日から仕事を始めたといいます。捜査官によると、客はまずカラオケバーで飲酒した後、性的サービスの料金交渉を行い、支払いはサクルナ容疑者へ銀行振込または現金で行われていました。その後、被害者たちは近くのリゾートへ連れて行かれ、報酬は一部しか受け取れず、残りは店に搾取されていたと証言しています。
被害者の救出と捜査の進展
逮捕に先立ち、人身取引対策課(AHTD)は国際保護連盟(IPA)財団およびアワー・レスキュー・タイランド財団と協力し、2人の被害者を無事に救出しました。現在、彼女たちは心理カウンセリングと福祉保護を受けています。捜査官は、サクルナ容疑者とニワット容疑者が個人的な関係を解消した後も、共謀してこの事業を続けていたことを突き止めました。警察はカラオケバーへの踏み込み捜査中にサクルナ容疑者を拘束しました。
供述と容疑の行方
捜査中、警察官は20人以上の従業員の身元を確認しましたが、全員が成人でした。ニワット容疑者は踏み込み捜査時には不在でしたが、その日の夜に店に戻ったところを逮捕されました。取り調べに対し、サクルナ容疑者は容疑を全面的に認めました。一方、ニワット容疑者は一部容疑を否認し、元妻のために未成年者を店に斡旋し送迎したことは認めたものの、店内で売春が行われていたことは知らなかったと供述しているとのことです。この事件は、タイにおける人身売買や児童性的搾取という深刻な社会問題を改めて浮き彫りにしています。


