ベトナム南部ドンナイ省のトリアン湖で、大雨の影響により養殖魚約100トンが大量死した。5月31日、ドンナイ省のトリアン地区人民委員会と農業資源省が原因究明のため死んだ魚のサンプルを採取したとVnExpressが報じている。
大雨後の養殖魚の大量死
養殖業者の報告によると、過去2日間続いた大雨の後、いかだで養殖されていたコイ、ティラピアなどの魚が突然活力を失い、水面に浮上して大量に死んだ。ある養殖業者のタイ氏は、「雨季の初めには毎年魚が死ぬが、これほど多くの量が死ぬことはない。今年はあまりにも多くの魚が死んだため、養殖業者は対応できなかった」と状況を語った。
当初の調査では、約100トンもの魚が死んだことが確認されている。この大量死の原因は、大雨によって水環境が変化したことに加え、養殖密度が高かったために溶存酸素量が減少したことにあるとみられている。
環境汚染対策と住民への支援
トリアン地区人民委員会は、ドンナイ自然文化保護区と協力し、養殖いかだにアクセスして、湖の環境汚染を防ぐために住民が魚を陸に上げて肥料として利用するのを支援している。同時に、当局は養殖業者への被害補償についても検討を進めている。
ベトナムの農林水産省が2015年に発表したカントリーレポートによると、ベトナムの農業は国の主要産業の一つであり、水産養殖も重要な部門となっている。今回の大量死は、現地の養殖業者にとって深刻な経済的打撃となることが予想される。
トリアン湖の役割と地域経済
トリアン水力発電湖は、面積323平方キロメートルに及び、ドンナイ川流域に位置している。この湖は発電だけでなく、生活用水の供給、農業生産への利用、塩害対策、下流域の洪水調整など、多岐にわたる重要な役割を担っている。また、この地域には多くの魚の養殖いかだが集中しており、地域の経済を支える重要な拠点となっている。


