ベトナム人投資家も注目する米国の投資永住権プログラム「EB-5」において、主要プロバイダーのCanAm社が独立監査による透明性の高い運用実績を公開しました。この報告書は、同社が過去30年以上にわたり、40億ドル以上の資金調達と高い永住権承認率を達成してきたことを示しており、VnExpressがその詳細を報じています。
EB-5プログラムの重要性と透明性
米国のEB-5投資永住権プログラム市場は常に変化しており、投資家が「地域センター(Regional Center)」の能力を評価する上で、プロジェクトの実施履歴と投資結果がますます重要な基準となっています。特に、ベトナムのような新興国からの投資家にとって、信頼性と透明性は不可欠です。
CanAm社の実績:40億ドル超の資金調達と投資家への還元
最近、CanAmエンタープライズは、米国の会計・監査・コンサルティング企業であるPKFオコナー・デイビスLLPによって検証された活動報告書を発表しました。2025年12月31日までの監査報告書は、資金調達から永住権申請の承認、投資家への資金返還まで、プロジェクト実施の全過程を記録しています。このデータによると、CanAm社はインフラ、不動産、産業など75以上のプロジェクトを通じて40億ドル(約6,000億円)を超えるEB-5資金を調達し、8,000を超える投資家家族を誘致しました。
資金調達規模に加え、報告書は53の完了プロジェクトを通じて25億ドル(約3,750億円)以上が投資家に返還されたことも記録しています。専門家によると、資金返還能力はEB-5プロジェクトの運営効率を評価する上で注目される指標の一つであり、プロジェクトの進捗と関係者の財務能力を反映する基準となります。
永住権申請の高い承認率
永住権の側面では、PKFの報告書は、CanAm社が管理する11の地域センターで審査された6,058件の申請のうち、5,797件のI-526申請が承認され、承認率は99.4%に達したことを確認しています。同社は、不承認のほとんどがプロジェクト要因ではなく、資金源の証明など投資家の個人申請に関する問題に起因すると説明しています。
条件付き永住権の解除段階では、PKFは同社の全運営履歴において、3,047件のI-829申請が承認され、不承認はわずか15件であったことを確認しました。これは、EB-5投資家とその対象家族が永続的な永住権を取得する最終手続きです。
困難な時代を乗り越えた実績
CanAm社の代表者によると、これらの実績は、2008年の世界金融危機、新型コロナウイルス感染症のパンデミック、2022年のEB-5誠実性・改革法(RIA)の適用など、市場が多くの変動を経験した期間を含む30年以上の運営を通じて形成されてきました。このような長期にわたる安定した実績は、投資家にとって大きな安心材料となります。
投資家が重視する第三者機関の検証
第三者機関によって検証された実績の公開は、EB-5プロジェクトを選択する際に多くの投資家からますます注目されています。移住の専門家によると、投資場所や分野の要因に加えて、申請承認率、資金返還結果、永住権を取得した投資家の数に関するデータは、地域センターの実際の運営状況を評価するための参考にできる指標となります。
ベトナムのような新興国では、経済成長が著しい一方で、「中所得国の罠」といった潜在的な課題も指摘されています。これにより、富裕層や中産階級の一部は、資産の多様化や子女の教育、将来的な安定を求めて、米国EB-5プログラムのような海外投資移住の機会を積極的に模索する傾向が見られます。特に、経済の不確実性や国内制度の変動リスクを考慮すると、透明性の高い第三者検証済みのプログラムは、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
このような背景から、ベトナム在住の日本人や日系企業にとっても、現地の富裕層の動向は重要な指標となり得ます。彼らが海外への投資や移住を検討する際、現地のビジネス環境や人材流動性にも間接的な影響を与える可能性があります。また、米国EB-5プログラムの透明性が向上することで、将来的にベトナム市場への投資を検討する企業にとっても、現地の投資環境に対する信頼性の評価基準の一つとなり得るでしょう。


