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バンコク都、オンヌットごみ処理場の悪臭50%削減に成功

※画像はイメージです(AI生成)

バンコクのチャッチャート都知事は、オンヌットごみ処理場の長年の課題であった悪臭を、4年間の取り組みで50%削減したと発表しました。老朽化した施設の大規模改修や新技術の導入により、周辺住民の生活環境改善に努めてきた詳細が明かされました。この進捗はKhaosodが報じています。

オンヌットごみ処理場の歴史と課題

バンコク都のチャッチャート・シッティパン都知事は5月7日、オンヌットごみ処理センターの4年間の改善報告と、グリーンインダストリー(Green Industry)のモデル地域への開発計画について記者会見を行いました。都知事によると、オンヌットのごみ処理センターはバンコク都に3つある主要な処理施設の中でも最も古く、長年にわたり周辺住民から悪臭に関する苦情が絶えなかったといいます。

4年間の大規模改善プロジェクト

過去4年間で、バンコク都は4つの主要な活動において集中的な改善を推進してきました。その一つが、1日あたり1,000トンのごみを処理するごみ積替施設の改修です。この施設は、全体を閉鎖型システムへ移行し、8枚の自動ドアと毎時60,000立方メートルの空気処理システムを導入しました。さらに、周辺には200本の樹木を植樹し、2023年12月20日には改修が完了しています。

MBT処理施設と堆肥化施設の改修

次に、インペリアル村に隣接するバンコク・タナコム社が運営する1日あたり800トンのMBT(機械的生物学的処理)ごみ処理施設では、これまで最も多くの苦情が寄せられていました。ここでは10項目にわたる大規模な改善が実施され、完全な閉鎖型システムや二重構造のごみ受入ドア5枚、毎時167,000立方メートルの空気処理システム、エアカーテン、微生物液噴霧システム付きの臭気制御トンネル、自動ごみ収集車洗浄システムなどが導入されました。

また、現在の都政が発足する以前からの契約である、1日あたり1,000トンと600トンの堆肥化施設についても、契約上悪臭対策の義務はありませんでしたが、都は6カ所にE-Nose(電子鼻)システム、CCTVカメラの設置、景観改善を求めました。このうち600トン施設は今年12月に、1,000トン施設は来年に契約が満了します。これらの契約は更新せず、将来的には、ごみを焼却して発電するシステムへの移行を進める方針で、現在1日あたり400トンのごみを受け入れてシステムテスト中であり、今年後半には本格稼働を開始する予定です。

データと住民感情のギャップを埋める

科学的なデータでは悪臭の平均値が継続的に減少していることが示されていますが、都知事は「住民が本当に求めているのは平均値ではなく、『最も臭いが強い日がないこと』だ」と強調しました。そのため、次の目標は悪臭が急激に高まる日をゼロにすることであり、現状の改善トレンドは正しい方向性を示しているものの、住民が心から安心できるよう、特定の日に発生する悪臭のピークをなくすために、さらに努力を続ける必要があると述べました。

透明性の確保と継続的な改善

チャッチャート都知事は、契約の透明性を確保していることを改めて表明しました。ごみ処理会社が契約通りに処理を完了しなかったり、不適切な方法で作業を行った場合には、厳格な罰金が科されていると説明。また、野党議員からの「完全な閉鎖型システムではない」という指摘に対しては、完全に密閉された缶のようにはできないものの、過去に比べて大幅に改善されており、住民の生活の質向上のため継続的に開発を進めていくと述べました。

タイの急速な都市化に伴う廃棄物処理問題は、長年にわたり住民の生活の質を低下させる要因となってきました。特にバンコクのような大都市では、限られた土地でのごみ処理施設の運営が難しく、悪臭問題は住民と行政の間で常に議論の的です。今回のオンヌットの事例は、科学的なデータだけでなく、住民の体感に寄り添う姿勢を行政が示した点で、都市政策における住民合意形成の新たな一歩と言えるでしょう。

在タイ日本人にとっても、住環境の快適さは生活の質に直結します。ごみ処理施設の改善は、直接的なメリットだけでなく、行政が住民の声に耳を傾け、より良い都市環境を築こうとしている姿勢を示すものです。こうしたインフラ整備の進展は、バンコクが国際都市としての魅力をさらに高め、長期滞在者や移住者にとってより住みやすい街へと進化している証拠とも言えるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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