ホームタイ【タイ・ウドンタニ】強盗射殺、遺族が棺に漁網

【タイ・ウドンタニ】強盗射殺、遺族が棺に漁網

出典:元記事

タイ東北部ウドンタニ県で、空き巣に入った男性が家主に撃たれて死亡する事件が発生しました。遺族は、死者の魂が安らかに成仏できるよう、タイの伝統的な迷信に従い、棺に漁網をかぶせて供養を行っています。この出来事は、地元メディアKhaosodによって報じられました。

ウドンタニ県で発生した悲劇

2026年5月6日午後1時30分頃、ウドンタニ県クムパワピー郡パンドン地区に住むウィナイさん(50歳、通称キアオ)が、アルミ工事業者の家への侵入を試みた際に家主に銃撃され、重傷を負いました。ウィナイさんはクムパワピー病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

事件現場から約1キロメートル離れたウィナイさんの自宅では、親族や地域住民が葬儀の準備を進めていました。クムパワピーのプラチャーパッタナータム財団の救助隊が、ウィナイさんの遺体を病院から自宅に運び入れ、宗教儀式が執り行われました。ウィナイさんの姉であるサムラーンさん(60歳)とサンワーンさん(58歳)も、遺体とともに自宅に到着しました。自宅前では、親族が爆竹を鳴らし、ウィナイさんの魂を家へ招き入れる伝統的な儀式を行いました。

魂の安息を願う伝統的な供養

ウィナイさんの棺は、家の梁から吊るされた漁網で覆われました。これは、タイの古くからの迷信に基づいています。すなわち、「猫が棺を飛び越えると、死者の魂がさまよい、安らかに成仏できない」と信じられているためです。漁網をかけることで、この現象を防ぎ、ウィナイさんの魂の安息を願う意味合いがあります。

その後、サムラーンさんとサンワーンさんは線香を立て、弟の魂に語りかけました。「どうか良い世界へ旅立ち、来世でもまた兄弟として生まれてきてほしい。そして、今回の事件の加害者を恨むことはない」と伝えました。

姉が語る弟の生前の様子と予兆

サムラーンさんは、弟の棺に漁網をかけた理由について、やはり「猫が棺を飛び越えることで魂がさまようことを恐れたため」と説明しました。また、事件が起こる前日、ウィナイさんが自転車で姉の三輪バイクとすれ違った際に、突然飛び出してきて「死ぬ人みたいだ」と冗談を言ったことが、不吉な予兆だったのではないかと語りました。

ウィナイさんは炭焼きや古物売買で生計を立てており、犯罪歴はなかったといいます。薬物使用の形跡はなく、酒好きではあったものの、親族に金銭を要求することはなく、むしろ姉が時折100バーツ(約500円)を渡すことがあったそうです。親族は事件の動機に異議を唱えておらず、ウィナイさんが家主に撃たれて死亡した経緯についてもまだ話し合いはしていません。

遺族の複雑な思い

もう一人の姉であるサンワーンさんは、ウィナイさんが数年前に妻と別れた後、口数が少なくなったと述べました。サンワーンさんも弟の魂に対し、「良い世界へ旅立ち、来世では二度と他人の物を盗むようなことはせず、良い人間として生まれ変わりへの願い」を伝えました。そして、「加害者を恨まず、この世限りで全てを終わらせてほしい」と語りました。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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