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チェンマイ:ドイ・インタノンがASEAN遺産公園に推薦

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タイのドイ・インタノン国立公園が、同国で11番目となるASEAN遺産公園への推薦が承認されました。これは、天然資源環境省事務次官が議長を務める国家生物多様性保全利用委員会(国家生物多様性委員会)の会合で決定されたものです。Khaosodが報じたところによると、これによりタイの生物多様性保全に向けた取り組みがさらに強化される見込みです。

チェンマイの秘宝、ドイ・インタノン国立公園がASEAN遺産公園へ

ドイ・インタノン国立公園は、タイ最高峰のドイ・インタノン山を擁し、豊かな自然と多様な生態系で知られるタイ北部の人気の観光地です。今回の承認により、タイで11番目のASEAN遺産公園として推薦されることになりました。これは、地域の生物多様性保全におけるその極めて重要な役割が国際的に認められることを意味します。国立公園・野生動物・植物保全局が内閣の承認を得た後、ASEAN生物多様性センターに提出され、ASEANのプロセスが進行します。

この指定は、生態系の保全・保護、自然の特徴の保護を目的としたIUCNの保護地域管理カテゴリーガイドラインに合致しており、タイの自然遺産を未来に引き継ぐための重要な一歩となります。

生物多様性法案の承認と国家戦略

会合では、国家生物多様性委員会が、国の生物多様性全体を管理するための中心的な法律となる「生物多様性法案」を承認し、閣議に提出することを決定しました。これは、タイが昆明・モントリオール生物多様性枠組の目標達成に向け、具体的な法整備を進めるものです。この法案は、自然公園法、自然環境保全法、種の保存法など、既存の法律を補完し、より包括的な生物多様性保全を可能にすると期待されています。

森林生態系保護地域や国立公園の第二種特別地域など、多様な保護区の管理を強化し、持続可能な地域社会の構築を目指します。

侵略的外来種対策と地域学習プロジェクト

さらに、委員会は、31種の優先度の高い侵略的外来種のリストとその対策を承認しました。関連機関は、これらの外来種を効果的に予防、制御、根絶するための措置を策定するよう指示されています。

また、バンカジャオ生物多様性学習エリアプロジェクトの提案についても議論が行われ、地域の学習、観光、バイオエコノミーの促進を目指す方針が示されました。これは、市民参加による沿岸域管理手法に関する調査研究の成果も踏まえたもので、地域住民と連携した環境保全と経済発展の両立を目指すものです。

タイにおける生物多様性保全の取り組みは、国際的な潮流と国内の具体的な課題の両面から加速しています。今回のドイ・インタノン国立公園のASEAN遺産公園への推薦や新たな生物多様性法案の承認は、単なる環境保護活動に留まらず、観光振興や地域経済の活性化といった多角的な視点から推進されている点が特徴です。国立公園や保護区が持つ自然資本を最大限に活用しつつ、国際基準に則った管理体制を構築することで、持続可能な発展を目指すという、タイ政府の戦略的な意図が見て取れます。

チェンマイを訪れる日本人旅行者や在住者にとって、ドイ・インタノン国立公園のASEAN遺産公園指定は、その価値と魅力がさらに高まることを意味します。特に、生物多様性の保護が強化されることで、より豊かな自然環境が維持され、エコツーリズムの機会が増える可能性があります。侵略的外来種対策など、一見すると地味なニュースに思えるかもしれませんが、これはタイの貴重な自然景観や生態系が、今後も永続的に楽しめるよう守られている証拠と言えるでしょう。

  • ドイ・インタノン国立公園: チェンマイ県。タイ最高峰からの絶景、ワチラターン滝、シリカ滝など見どころ多数。
  • ロイヤル・プロジェクト・イン・インタノン: ドイ・インタノン国立公園内。国王が推進した農業開発プロジェクトで、美しい花畑や農産物が楽しめる。
  • チェンマイ旧市街: ドイ・インタノン国立公園への拠点となるチェンマイ市内の歴史地区。寺院巡りやナイトバザールが人気。
AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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