ハノイ旧市街の老舗粥店で深夜に火災が発生し、住民4人が閉じ込められましたが、消防隊の迅速な対応により無事救出されました。23時20分頃、ホアンキエム区ハンヴォイ通りの粥店兼住宅で出火し、内部の可燃物により火の手が急速に広がったとVnExpressが報じています。
ハノイ旧市街の粥店で深夜火災が発生
火災は、ハノイ旧市街に位置するチャオ・カー・ダウ(豆粥)の専門店兼住宅で発生しました。この店は20年近く営業している老舗で、通常は18時には閉店しています。出火当時、店内には誰もいませんでしたが、煙に気づいた通行人約5名がシャッターを破り、小型消火器で初期消火を試みましたが、炎の勢いが強く消火には至りませんでした。
その後、火は店の裏手にある住宅部分に延焼し、高齢者2名、女性1名、子供1名の計4名が建物内に閉じ込められるという危険な状況に陥りました。火災は多くの煙と有毒ガスを発生させ、周辺住民にも不安が広がりました。
消防隊が迅速に出動し人命救助に成功
通報を受け、ハノイ市公安司令部は迅速に対応。消防車5台と約40名の消防隊員が現場に急行しました。現場に到着した際、1階からは強い炎が上がり、複数の爆発音も聞こえ、火がさらに広がる恐れがありました。
消防隊の指揮官は、呼吸器を装着した隊員を編成し、閉じ込められた人々を捜索するため裏の住宅へ進入させました。同時に、複数の方向から消火活動を展開し、炎を封じ込めました。この迅速な行動により、消防隊はわずか25分後には火災を完全に鎮火させ、閉じ込められていた4名全員を無事に救出しました。
救出された4名は、危険区域から運び出された後、医療機関に引き渡され、健康状態の確認が行われました。幸いにも、重傷者は出ていない模様です。
老朽化した建物と火災の原因
焼失した建物は、ベトナムの旧市街によく見られる「チューブハウス」と呼ばれる間口が狭く奥行きのある構造で、面積は約35平方メートル、2階建てでした。老朽化した建物が多く、密集したハノイ旧市街では、火災が発生すると延焼のリスクが高まることが懸念されています。
現在、関係当局が火災の原因について詳しく調査を進めています。今回の火災は、ベトナムの都市部における古い建物の火災安全対策や、密集市街地での防火対策の重要性を改めて浮き彫りにしています。


