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バンコク・シリラート駅、2029年開業へ

※画像はイメージです(AI生成)

バンコクのシリラート駅とその周辺鉄道プロジェクトが2026年に着工し、2029年には一部区間が開業する見込みです。タイ鉄道局(DRT)がこの大規模プロジェクトの進捗を報告し、市民の交通利便性向上が期待されています。この情報はKhaosodが報じました。

シリラート駅周辺、大規模交通ハブへ

タイ鉄道局(DRT)は、シリラート駅周辺の交通インフラ整備プロジェクトの進捗状況を積極的に追跡しています。このプロジェクトは、既存の鉄道網と新たに建設される路線を統合し、タイ有数の大規模病院であるシリラート病院へのアクセスを大幅に改善することを目的としています。ピチェート・クナータムラック鉄道局長が主宰した会議では、複数の重要プロジェクトの連携が確認されました。

3つの主要プロジェクトが進行中

この大規模な取り組みは、主に以下の3つの重要プロジェクトで構成されています。一つ目は、都市郊外鉄道システムであるライトレッドラインのタリンチャン〜シリラート区間の延伸。二つ目は、バンコク市内を東西に横断するオレンジラインのバンコクノン〜ミンブリー(スワンナプーム)区間の建設。そして三つ目は、シリラート病院の医療棟建設プロジェクトです。これらのプロジェクトは、それぞれ異なる政府機関や公的機関が連携して進めており、官民連携(PPP)事業としても注目されています

レッドライン・オレンジラインの進捗状況

ライトレッドラインのシリラート〜タリンチャン〜サラヤ区間、およびプララーム6橋駅、バーンクルアイ-EGAT駅、バーンチムプリー駅の3つの追加駅については、タイ国鉄(SRT)が現在、建設契約の署名準備を進めています。一方、オレンジラインの進捗は以下の通りです。

  • タイ文化センター〜ミンブリー(スワンナプーム)区間:2026年3月時点で、土木工事と用地収用は完了しており、システム工事は48.73%の進捗を達成しています。
  • バンコクノン〜タイ文化センター区間:用地収用は90.30%完了し、土木工事は29.19%、システム工事は7.86%の進捗状況です。この区間はバンコク都心部を通過するため、用地収用には特に慎重な対応が求められています。

シリラート病院医療棟と駅の連結

シリラート病院の医療棟建設およびシリラート駅のプロジェクトは、ラッタナコシン地域事業計画検討小委員会および美術局の承認を得ています。現在、提案依頼書(TOR)に関する意見公募が行われており、2026年10月までには建設業者を選定する計画です。この医療棟と駅が直接連結されることで、患者やその家族、病院関係者にとっての利便性が飛躍的に向上することが期待されています。

2029年からの段階的開業へ

承認されたアクションプランによると、シリラート駅とライトレッドラインの延長区間は2026年に着工し、2029年には開業する予定です。オレンジラインとシリラート病院の医療棟は、いずれも2030年の開業を目指しています。これらのプロジェクトは、バンコクの交通渋滞緩和と、医療機関へのアクセス向上という二重の恩恵をもたらすでしょう。

運河接続でさらなる利便性向上を目指す

会議では、計画通りの進捗を加速させるための「クリティカルパス」の追跡と、障害解決策の検討が強調されました。さらに、オレンジラインとシリラート駅近くのクローンバンコクノイ運河の港湾との接続方法も検討されており、これにより多角的な交通網が形成され、住民の移動の選択肢が広がることが期待されています。この統合的なアプローチは、将来のバンコクにおける交通の利便性と効率性を大きく向上させるでしょう。

今回のバンコク・シリラート駅周辺の鉄道開発は、タイ政府が推進する大規模インフラ投資の一環であり、単なる交通網の拡張に留まらず、都市開発と医療アクセス改善という複合的な狙いがあります。特にシリラート病院はタイ国民にとって非常に重要な医療拠点であるため、政府としてその交通利便性向上は喫緊の課題と認識されています。複数の路線や施設を連結するこのプロジェクトは、タイの公共交通システムの進化を示す象徴的な事例と言えるでしょう。

この鉄道網の整備は、在住日本人や観光客にとっても大きなメリットをもたらします。特にチャオプラヤー川西岸エリアへのアクセスが格段に向上し、これまで交通の便が悪かった地域の開発が加速する可能性があります。また、バンコクの主要病院へのアクセス改善は、緊急時や定期的な受診の際に移動時間の短縮に繋がり、日々の生活におけるストレス軽減にも貢献するでしょう。周辺の不動産価値や商業活動にも良い影響が期待され、今後のバンコクの成長を牽引する要素の一つとなりそうです。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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