タイのユネスコ世界遺産「ケン・クラチャン国立公園」で、大規模な森林火災と希少な野生動物の密猟が発生し、地方公務員が関与した疑いが浮上しています。当局は、この人物が狩猟のために意図的に火を放ち、それが制御不能になったとみて証拠収集を進めています。この衝撃的な事件は、Khaosod Englishが報じました。
【タイ・ペッチャブリー】世界遺産で森林火災と希少動物の密猟
タイ中部のペッチャブリー県にあるケン・クラチャン国立公園は、豊かな自然が評価されユネスコ世界遺産にも登録されています。しかし、この貴重な場所で大規模な森林火災が発生し、約5,000ライ(約800ヘクタール)もの森林が焼失する甚大な被害をもたらしました。公園のモンコル・チャイパックディー園長は、当局が火災の原因究明に全力を挙げていると述べています。
保護動物「ガウル」2頭が犠牲に
火災の影響を受けたノン・ヤー・プロン地区のメー・カメイ・ボンでは、さらなる悲劇が明らかになりました。捜査官は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも掲載されている希少な保護動物、ガウル(インドヤギュウ)2頭の死骸を発見しました。これらのガウルは散弾銃で撃たれており、体内からは散弾のペレットが見つかっています。現在、死因を特定するための詳しい調査が進行中です。
地方公務員が密猟に関与の疑い
当局は、今回の森林火災と密猟に、ある地方行政組織評議会のメンバーが関与している可能性が高いとみています。容疑者は、野生動物を追い出すために火を放ち、開けた場所で待ち伏せして狩猟を行うという手口を用いていたとされています。しかし、放たれた火が制御不能となり、広範囲にわたる森林火災へと発展したとみられています。
捜査の進展と証拠収集
捜査当局は、容疑者がオートバイで狩猟犬と散弾銃を携え、複数回にわたって森に侵入していたことを示す証拠を掴んでいます。現場からは使用済みの散弾銃の薬莢が発見されており、また狩猟犬の存在も確認されています。当局は現在、さらなる証拠を収集し、責任者の特定と訴追に向けて捜査を拡大しています。この事件は、国立公園の厳重な警備体制と、森林保護の重要性を改めて浮き彫りにしています。


