タイの主要製紙会社Double A(ダッブールエー)が、タマサート大学に対し教育・医療分野での大規模な支援金を寄付しました。これは同大学の創立90周年記念棟建設や医学部運営に充てられ、Khaosodが報じたところによると、社会貢献への継続的な取り組みを強調するものです。
タイの名門大学を支援するDouble A
2026年4月17日、製紙大手Double Aのヨティン・ダムヌンチャーンワニット会長とラダーワン・ダムヌンチャーンワニット氏、および役員一同が、タマサート大学への支援金贈呈式に参加しました。この支援は、同大学の創立90周年記念棟の建設、タイ整形外科学会、そしてタマサート大学医学部の運営に充てられます。
贈呈式はパトゥムターニー県のタマサート病院にて行われ、タマサート大学評議会議長のスラポン・ニティクライトポット教授、タマサート病院名誉院長のディロック・ピヤヨータイ准教授、そして医学部長のアチャラ・タンサタポンポン准教授が支援金を受け取りました。Double Aは、タイ社会の発展に不可欠な教育と医療分野への貢献を重視しています。
「Better Paper, Better World」の理念
Double Aは「Double A Better Paper, Better World(より良い紙、より良い世界)」という企業理念のもと、教育、医療、公衆衛生といった分野に継続的に力を入れています。これは、社会全体の質の向上と持続可能な発展を目指す企業の強い姿勢を示しており、タイ国内外での評価を高めています。
特に、医療分野への支援は、質の高い医療サービスの提供と研究開発を促進し、国民の健康増進に寄与するものです。また、教育分野への投資は、未来を担う人材の育成に繋がり、国の競争力強化にも貢献しています。このように、タイ企業による社会貢献活動が活発化している背景には、企業が社会の一員として果たすべき役割への意識の高まりがあります。
タイでは、企業が単なる経済活動に留まらず、社会的な課題解決に貢献するCSR(企業の社会的責任)活動を重視する傾向が顕著です。特に教育や医療は、国民全体の生活の質向上に直結するため、大手企業が積極的に支援を行う分野として注目されています。政府の政策や市場の動向だけでなく、企業の社会的責任が強く意識される背景には、所得格差是正や労働・社会問題の解決といったタイ社会が抱える根深い課題が挙げられます。
在タイ日本人にとっても、このような企業の社会貢献活動は身近な存在です。例えば、Double Aのような企業が支援する教育機関や医療施設は、駐在員の家族や現地採用者の生活基盤となることも少なくありません。また、タイの企業文化を理解する上で、CSR活動の活発さは、単なる慈善活動に留まらず、企業のブランドイメージ向上や持続的成長に不可欠な要素として捉えられていることを示しています。
- タマサート大学(ランシットキャンパス):パトゥムターニー県クローンルアン区(バンコク中心部から車で約1時間) – 広大な敷地には図書館や博物館、スポーツ施設が充実。
- タマサート病院:タマサート大学ランシットキャンパス内 – 地域医療の中心を担う大学病院。


