ホームタイバンコクでタイ経済界の重鎮3名に栄誉、プラチャチャート・ビジネス50周年記念賞

バンコクでタイ経済界の重鎮3名に栄誉、プラチャチャート・ビジネス50周年記念賞

※画像はイメージです(AI生成)

タイの有力経済誌「プラチャチャート・ビジネス」が創刊50周年を記念し、タイ経済界を代表する3人の大富豪に「生涯功労賞」を授与しました。CPグループのタニン・ジアラワノン氏、サハグループのブーンヤシット・チョークワッタナー氏、タイベバレッジのチャルーン・シリワタナパクディー氏が長年の功績を称えられ、その他32の企業や個人も表彰されました。この栄誉あるアワードは、タイの経済発展と社会貢献に寄与した企業家たちの功績を広く知らしめるものとして、Prachachat Businessによって報じられています。

タイ経済を牽引する「ジャオスア」たちに生涯功労賞

「プラチャチャート・ビジネス・アワード2026」の最高栄誉である「LIFETIME ACHIEVEMENT IN BUSINESS AWARD」は、タイ経済と社会の基盤を築き、多くの起業家にインスピレーションを与えてきた3人の「ジャオスア」(大富豪)に贈られました。

まず、CPグループのシニアチェアマン、タニン・ジアラワノン氏は、農業・食品産業から国際貿易、通信、投資へと事業を拡大し、数十カ国にネットワークを築いた功績が評価されました。87歳を迎えるタニン氏にとって、この賞は「最高の励み」であると、代理で受賞した息子でCPグループのシニアバイスチェアマン、スパーチャイ・ジアラワノン氏が述べました。

次に、サハグループの会長、ブーンヤシット・チョークワッタナー氏は、17歳から働き始め、現在89歳にして300以上のグループ企業を率い、タイ国民の日常生活に不可欠な消費財を提供してきました。ブーンヤシット氏は72年間のキャリアを通じて、単に業績を追求するだけでなく、「ビジネスが社会と共に成長し、高品質な製品を通じてタイの人々の生活の質を高めること」に注力してきました。この「社会と共に歩むビジネス」の実績が真に認められたと、代理受賞した娘のティラダ・アムパンウォン氏が感謝を述べました。

そして、タイベバレッジの会長、チャルーン・シリワタナパクディー氏は、飲料事業から始まり、不動産開発、ホテル、小売業、そしてバンコクの巨大プロジェクト「ワン・バンコク」に至るまで、世界的なビジネス帝国を築き上げた功績が称えられました。チャルーン氏は「60年以上前、私はゼロからスタートし、真の成功は金銭やビジネス規模ではなく、社会に価値を創造し、雇用を生み出し、国を発展させる能力にあると学びました」とメッセージを寄せ、この賞が今後も社会と環境、国に対する責任を果たすための励みになると語りました。

故プラサート氏に特別功労賞、社会貢献を称える

この他にも、社会貢献に特化した特別賞「GRAND PHILANTHROPY AWARD」が、故プラサート・プラサートーンオーソット医師に贈られました。彼はバンコク・ドゥシット・メディカル・サービシズ(BDMS)の創設者として国内トップクラスの民間医療ネットワークを築き、バンコクエアウェイズやPPTVテレビ局を通じて航空・メディア事業も発展させました。生前、医療機器の寄付や公衆衛生への継続的な支援を通じて、タイ社会の生活の質向上に多大な貢献をしました。

故プラサート医師の代理として受賞した息子でバンコクエアウェイズの社長、プティポン・プラサートーンオーソット氏は、「父は生前、多くの人が不可能だと言った事業を立ち上げ、その信念が実を結びました。この賞は家族にとって大変な栄誉であり、私たちは父が始めた事業を最高の形で継続していくことを誓います」と故人を偲びました。

部門別優秀企業賞:航空、金融、食品など多岐にわたる

「プラチャチャート・ビジネス・アワード(ザ・ゴールデンパス)」では、様々な分野で優れた実績を上げた10の企業や個人が表彰されました。

  • 年間最優秀企業賞: ガルフ・ディベロップメント
  • 持続可能性賞: タイベバレッジPTT
  • ビジネス変革優秀賞: SCBX(デジタル化への対応)
  • ライジングスタービジネス賞: スキ・ティーノーイ(新市場開拓)
  • ベストカムバック賞: タイ国際航空(危機からの力強い回復)
  • タイグローバルブランド賞: ママ(インスタントラーメン、国際市場での成功)
  • ビジネスイノベーション賞: パオタン(モバイルアプリ、経済的・社会的価値創出)
  • 地域起業家賞: CJモア(地域経済強化への貢献)
  • ビジネスリーダーオブザイヤー賞: スパーチャイ・ジアラワノン氏(CPグループ、True Corporation)

全国各地から選出された高収益・高納税企業

さらに、全国21の企業が「ビジネスチャンピオンズ殿堂」に名を連ねました。これは、企業の財務実績と納税義務の遂行に基づいて選出されるもので、地域別および国別の最高収益・高納税企業が表彰されました。

北部ではLTSゴールドが、東北部ではサイアム・グローバルハウスが、南部ではシー・トラン・アグロインダストリーがそれぞれ最高収益企業として表彰されました。特に東北部のサイアム・グローバルハウスは、最高収益、最高業績、最高納税の3部門を独占しました。西部ではMKKゴールドとラチャブリー発電が、東部ではIRPCが、中部ではトヨタ・モーター・タイランドウェスタン・デジタル・ストレージ・テクノロジーズが受賞しました。

国レベルでは、ホアセンヘン・コモディタスが最高収益企業に、PTTが最高業績企業に、そしてPTTエクスプロレーション・アンド・プロダクションが最高納税企業として、その優れた実績と社会への貢献が認められました。

今回の「プラチャチャート・ビジネス・アワード」は、タイ経済が少数の巨大企業グループ「ジャオスア」によって強力に牽引されてきた歴史的背景を改めて浮き彫りにしています。これらの企業は、単なる経済活動に留まらず、農業、食品、通信、金融、不動産、小売といった国民生活の基盤となるあらゆる分野に進出し、社会インフラの構築や雇用創出に深く貢献してきました。アワードを通じてその影響力と社会貢献を公式に評価することで、タイ経済の構造とその主要な担い手に対する社会認識を強化する意味合いがあると言えるでしょう。

在住日本人や日系企業にとって、これらの受賞企業、特にCPグループやサハグループ、タイベバレッジ、トヨタ・モーター・タイランド、PTTといった企業群の動向は、タイ市場でのビジネス戦略を立案する上で極めて重要な情報源となります。彼らの事業拡大、デジタル変革への取り組み、そして持続可能性へのコミットメントは、タイのビジネス環境の方向性を示す羅針盤となるため、今後の動向を注視し、連携の機会を模索することが、タイでの事業成功に繋がるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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