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チェンマイ旧市街、犬管理の新モデル始動!

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タイ北部チェンマイの旧市街で、地域に暮らす犬の管理を目的とした「マー・クー・ムアン(Ma | Cool | Muang)」プロジェクトがチェンマイ大学主導で本格始動しました。この取り組みは、観光都市チェンマイにおける人々と動物の調和の取れた共存を目指し、犬の登録、健康管理、狂犬病対策などを体系的に進めるものです。情報源であるThe Thaigerが報じました。

チェンマイ旧市街、人と動物の共存を目指す新プロジェクト始動

チェンマイ大学獣医学部は、チェンマイ旧市街の堀周辺地域において、地域犬の管理システムを体系的かつ持続可能な形で発展させるため、「マー・クー・ムアン」プロジェクトを推進しています。このプロジェクトは、獣医学の専門知識と地域の協力ネットワークを統合し、犬の登録、健康管理、個体数管理、そして地域住民や観光客への理解促進を包括的に行います。

タイは観光都市として知られており、特にチェンマイのような歴史ある地域では、人と動物が共存する環境整備が急務とされています。このプロジェクトは、地域社会の公衆衛生と動物福祉の向上に貢献し、チェンマイの魅力的な観光イメージをさらに高めることを目指しています。

詳細と活動内容:カラーコード付き首輪と狂犬病対策

プロジェクトの重要な活動の一つに、犬の登録があります。登録された犬には、それぞれ緑、黄、赤のカラーコード付きの首輪が装着され、個体識別を容易にします。これにより、個別の健康状態や行動履歴の把握が可能となります。また、動物の健康管理を徹底し、特に狂犬病予防接種を定期的に実施することで、公衆衛生上のリスクを最小限に抑えます。

さらに、地域住民や観光客に対する啓発活動も積極的に行われます。犬の適切な飼育方法や、地域犬との安全な接し方に関する理解を深めることで、人と動物が互いに尊重し合い、共存できる社会の実現を目指します。

大学内での成功事例を社会へ拡大

「マー・クー・ムアン」プロジェクトは、チェンマイ大学獣医学部が10年以上にわたり大学内で実施し、成功を収めてきた「MaCMU(マー・チェンマイ大学)」プロジェクトを基盤としています。この大学内プロジェクトでは、動物の登録、健康管理、そして犬や猫の世話をするボランティアネットワークの構築において大きな成果を上げてきました。

大学は、この豊富な経験と知識を社会に還元するため、チェンマイ旧市街周辺地域へと活動範囲を拡大。チェンマイ市役所、ムアン郡畜産事務所、チェンマイ県畜産事務所、地元寺院、コミュニティ、民間企業、独立組織など、学内外の多様な協力ネットワークと連携しています。これにより、地域全体で動物管理に取り組む包括的な体制が構築されています。

大学構内「MaCMU」プロジェクトの継続と発展

チェンマイ大学は、「MaCMU」プロジェクトの発展も継続しており、現在は第4段階に入っています。この段階では、大学コミュニティ全体が動物管理に対する理解と協力を深めることを目標としています。

具体的には、動物に関する知識の提供、動物登録の促進、各動物の生息域や行動パターンの特定を通じて、大学構内の犬や猫の個体数管理と健康管理の効率化を図ります。また、新たに大学に入ってくる動物への対応策も持続可能な形で計画されています。

これらの活動を推進するため、大学内では「ロードショー」イベントが開催され、大学の各エリア(メーヒア、スアンドーク、アーンゲーオなど)で共通認識と理解を醸成しています。ゾーン分けによる効率的な管理運営は、各地域の特性に応じた柔軟な対応を可能にしています。

観光都市チェンマイのイメージ向上と持続可能な発展へ

「マー・クー・ムアン」と「MaCMU」の両プロジェクトは、チェンマイ大学が学術的知識を社会問題の具体的な解決に応用する役割を明確に示しています。公衆衛生の安全性を高め、動物福祉を促進し、大学レベルおよび都市レベルでの人と動物の調和の取れた共存モデルを確立することを目指します。

これらの取り組みは、長期的にチェンマイ県の生活の質とイメージを持続可能な形で発展させることに貢献すると期待されています。

タイの観光都市、特にチェンマイのような歴史的魅力を持つ地域にとって、地域に暮らす犬の管理は、住民と観光客双方の安全と快適さに直結する重要な課題です。この大学主導の取り組みは、単なる動物保護に留まらず、狂犬病などの公衆衛生問題を防ぐ上で極めて重要であり、誰もが安心して観光を楽しめる環境作りに貢献するでしょう。

このプロジェクトは、タイが観光大国として経済発展を遂げる一方で、動物福祉や環境保全といった持続可能性への意識を高めている潮流を象徴しています。チェンマイ大学のような学術機関が、その専門知識を活かして地域社会の課題解決に貢献するモデルは、他の観光都市にとっても模範となるはずです。

  • ターペー門: チェンマイ旧市街の東側に位置する象徴的な門。イベント会場にもなり、多くの人々や犬が集まることがあります。
  • ワット・チェーディールワン: 旧市街の中心部に位置する歴史ある寺院。静かで穏やかな雰囲気で、地元住民の生活に溶け込んだ犬たちを見かけることもあります。
  • サンデーウォーキングストリート: ターペー門から始まる日曜限定のナイトマーケット。活気ある雰囲気の中で、地域犬たちが観光客と交流する姿も見られます。
AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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