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ダナン:チーラン競技場解体へ、入札額が半額以下に

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ベトナム中部ダナンの象徴的なチーラン競技場解体工事が、当初の予定価格の半額以下となる約22.6億ドン(約1356万円)で落札されました。建設機械技術建設株式会社タンロンがこのプロジェクトを落札し、58日以内に解体および資産清算を完了する予定です。この動きは、長年放置されてきた「ゴールデンランド」の再開発に向けた重要な一歩であるとVnExpressが報じています。

ダナン:チーラン競技場解体工事、異例の低価格落札

2024年4月22日付の承認決定に基づき、建設機械技術建設株式会社タンロンが、ダナン市ハイチャウ区チーラン競技場における建築物の解体、撤去、および資産清算の入札を落札しました。落札価格は約22.6億ドン(約1356万円)で、これは当初の予定価格46.7億ドン(約2802万円)を半額以下に抑える異例の低価格です。入札は国家入札システムを通じて、公開競争入札形式で実施されました。

落札企業は解体作業に加え、回収される資材の価値と解体費用との差額として、別途113.6億ドン(約6816万円)を国庫に納める義務があります。今回の入札では、他の3つの共同企業体が、能力や経験の不足、または入札書類の不備を理由に失格となりました。

長年の懸案事項、法的手続きが進展

今回の解体および資産清算は、2025年5月にダナン市人民委員会委員長が発令した、チーラン競技場敷地内の建築物処理に関する決定を具体的に実行するものです。チーラン競技場は55,000平方メートルを超える広大な敷地を持ち、レ・ズアン、チーラン、ゴー・ザー・トゥー、フン・ブオンの各通りに囲まれたダナン市中心部の「ゴールデンランド」に位置しています。

かつては市のスポーツの象徴でしたが、ファム・コン・ザインおよびティエン・タイン・グループの事件に関連する法的紛争により、長年放置されていました。JICAの報告書にもあるように、ベトナム政府は公的債務残高の上限GDP比65%に近接しつつある中で、公共投資資金の効率的管理を重視しており、このような放置された土地の法的整理と再活用は、ベトナム経済再建計画の一環として重要な意味を持ちます。

高層商業・サービス複合施設へ再開発、巨額の土地使用権入札

最近、ダナン市民事執行機関は、この敷地における高層商業・サービス複合施設の土地使用権の競売を決定しました。競売の開始価格は9兆7060億ドン以上(約5823億円)という巨額です。競売対象は14区画の土地に対する10の土地使用権証明書で、関係者間の合意が得られなかったため、法的な処理を通じて再開発が進められることになりました。この再開発は、ダナン市の都市景観と経済に大きな影響を与えることが予想されます。

今回のチーラン競技場解体工事の低価格落札は、ベトナム政府が公共投資の効率化と、公的債務残高の管理を強く意識している構造的背景を示唆しています。JICAの国別分析ペーパーが指摘するように、ベトナム政府は公共投資の資金効率を重視しており、透明性の高い入札プロセスを通じて、コストを最大限に削減しようとする姿勢がうかがえます。

ダナン市中心部の「ゴールデンランド」が再開発されることは、在住日本人や日系企業にとって、新たなビジネスチャンスや生活環境の変化をもたらす可能性を秘めています。特に、高層商業・サービス複合施設の建設は、小売業、サービス業、不動産業界において新たな市場を創出し、ダナンへの投資や移住を検討する際の重要な要素となるでしょう。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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