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タイ全土でソンクラーン期間中の公共交通機関を厳重検査

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タイ全土でソンクラーン期間中、公共交通機関の車両と運転手に対する厳重な検査が実施されています。タイの陸上輸送局は、伝統的な長期休暇中の交通安全を確保するため、全国219か所で徹底的なチェックを行っているとKhaosodが報じました。

この記事の要約

  • タイの陸上輸送局は、ソンクラーン期間中の交通安全を確保するため、全国219か所で公共交通機関の車両と運転手の厳重な検査を実施しています。
  • 運転免許、アルコール濃度(ゼロが必須)、運転時間、車両の状態、安全装備、シートベルト着用など、多岐にわたる項目がチェックされます。
  • 検査の結果、一部車両に不備が見つかったほか、速度違反や危険運転、不適切な態度に関する苦情が33件寄せられており、引き続き改善が求められています。

バンコクを含むタイ全土でソンクラーン期間中の交通安全対策を強化

タイの陸上輸送局(Department of Land Transport)は、2026年のソンクラーン期間(4月9日~19日)において、交通の安全と円滑化を図るための措置を強化しています。これは、タイ政府が「2020年までに交通事故死者数を人口10万人あたり年間10人とする」という目標を掲げていることからもわかるように、交通安全政策の実施が世界的に進展している背景があります。特に、長期休暇中は多くの人々が帰省や旅行で移動するため、公共交通機関の安全性向上への取り組みは非常に重要視されています。

陸上輸送局のソラポン・パイトゥーンポン局長によると、全国のバスターミナル、チェックポイント、休憩所など合計219か所で、公共交通機関の車両と運転手の準備状況を検査するとしています。この措置は、ソンクラーン期間中の交通事故を防止し、減少させることを目的としています。

徹底した車両と運転手の点検で事故を未然に防ぐ

今年のソンクラーンでは、多くの国民が故郷へ帰省したり、各地の観光地へ旅行に出かけたりすると予想されています。そのため、陸上輸送局は、運行事業者やバスターミナル運営者に対し、出発前に車両と運転手の準備状況をチェックリストに基づいて確認するよう強く要請しています。

具体的なチェック項目には、有効な運転免許証の有無、運転手の身体状況、そして呼気中アルコール濃度がゼロミリグラムパーセントであることが含まれます。また、運転時間が法定時間を超えていないか、全ての公共交通機関の車両が内外装ともに頑丈で安定しているか、各種安全装置が常に使用可能な状態であるかなども厳しく検査されます。さらに、緊急事態発生時に備え、職員による乗客への案内や知識提供が行われるほか、乗客全員にシートベルト着用が義務付けられ、事故発生時の負傷や死亡を防ぐための対策が徹底されています。

検査結果と速度違反の監視状況

4月13日時点の検査結果では、13,053台の公共交通機関車両が検査され、そのうち7台に不備が発見されました。このうち1台は車両の交換が命じられ、残りの車両についても必要な措置が講じられています。一方で、運転手13,053人の検査では、不備のある運転手は確認されませんでした。

さらに、陸上輸送局はGPS追跡システムを通じて、公共交通機関車両および貨物自動車46,315台の運行状況を監視しており、その結果、121台が法定速度を超過していたことが判明しました。また、全国の主要道路や幹線道路でレーザーカメラを用いて速度を測定した1,893台のうち、5台が速度違反をしていたことも確認されています。これらの厳重な監視体制は、交通技術革新を活かして安心して暮らせる社会づくりの一環であり、乗客の安全確保に貢献しています。

乗客からの苦情対応と今後の課題

公共交通機関に関する苦情は、これまでに33件寄せられています。最も多かった苦情は、危険運転や不注意な運転、次いでバス停での乗降拒否、そして乗務員の不適切な態度や服装でした。陸上輸送局は、これらの苦情について違反者を追跡調査し、法に基づいて処罰する方針です。公共交通機関の利用中に問題が発生した場合は、24時間対応のホットライン「1584」に連絡するよう呼びかけています。

AsiaPicks View

タイではソンクラーン期間中、多くの人々が民族大移動をするため、交通量が大幅に増加し、それに伴い交通事故のリスクも高まります。過去には、旧正月(ソンクラーン)期間中に公共バスの重大事故が多発したという報告もあり、政府は交通安全対策を最重要課題の一つとして位置づけています。特に、交通インフラの整備が未だ十分ではない地域も存在し、運転手のモラルや車両の保守状況が事故に直結するケースも少なくありません。

在住日本人にとっては、ソンクラーン期間中の公共交通機関の安全性強化は朗報と言えるでしょう。しかし、今回の検査で一部車両に不備が見つかったことや、速度違反、不適切な態度といった苦情が依然として存在することから、完全に安心して利用できるとは言い切れません。長距離移動の際は、信頼できる交通機関を選ぶとともに、時間に余裕を持った計画を立て、運転手の状況や車両の状態にも注意を払うことが、自身の安全を守る上で重要です。また、問題があれば積極的にホットラインを利用し、サービスの改善に貢献することも求められます。

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AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
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