ベトナム南部ブンタウ市の高層マンション16階で火災が発生し、住民数百人が避難する事態となりました。煙が充満する中、住民たちは冷静に階段で避難し、幸いにも負傷者は出なかったと伝えられています。この火災は、VnExpressが詳細を報じました。
ブンタウ市で発生した高層マンション火災
火災は午後7時頃、ブンタウ市ラックズア区にあるPVC-MSマンションB棟の16階の一室で発生しました。突然、窓から煙と炎が噴き出し、住民に緊急事態を知らせる警報が鳴り響きました。当時、火災が発生した部屋には人はいなかったとのことです。
警報を聞いた数百人の住民は、幼い子供を連れて慌てず、秩序を保ちながら階段を使って地上へ避難しました。マンションの敷地内では、多くの住民が安全な場所に集まり、状況を見守りました。
住民の冷静な避難行動と電力供給への懸念
4階に住む女性は、夕食後にテレビを見ていたところ、隣人から火災を知らせるノックがあり、すぐに2人の子供を連れて階段で避難したと語っています。「空気はかなり息苦しかったが、皆、落ち着いて秩序正しく移動していました」と彼女は述べ、このマンションに15年間住んでいるが、これまで火災事故は一度もなかったと付け加えました。また、17階に住む男性は焦げ臭い匂いを察知し、周囲に避難を呼びかけ、息子を抱いて駆け下りました。
この避難の際、エレベーターはまだ作動していましたが、多くの住民は停電による閉じ込めを懸念し、あえて階段を利用して避難しました。これは、電力供給の安定性に対する潜在的な不安が、災害時の行動選択に影響を与えていることを示唆しています。日本でも国土交通省が建築物の安全性向上に向けた技術研究開発を進めていますが、ベトナムでもこうした防災意識の向上が見られます。
迅速な消火活動と無傷での鎮火
火災発生後、住民からの通報を受けた消防隊は、数百メートル離れた拠点から迅速に出動しました。数分後には消防車3台と数十名の消防士が現場に到着し、消火活動を開始。約30分後には無事に鎮火し、負傷者は一人も出ませんでした。この迅速な対応により、被害の拡大が食い止められました。
火災が発生したマンションは、2つの棟が連結しており、約200戸の住居があります。ブンタウ市への主要な玄関口である4月30日通りと石油ガス港に隣接し、観光名所のバオサウからは約8kmの距離に位置しています。現在、火災の原因については当局が詳しく調査を進めています。


