ベトナムの人気観光地タムダオで、29人乗りの観光バスが渓谷に転落する事故が発生しました。この事故により、子どもを含む複数人が負傷し、道路は長時間にわたり渋滞しました。地元メディア『バオ・フートー』が報じました。
この記事の要約
- フートー省タムダオで29人乗り観光バスが渓谷に転落し、乗客・乗員29名のうち複数人が負傷しました。
- 子どもを含む7名が病院に搬送され、うち2名が頭部外傷などの重傷を負い、専門病院へ転送されました。
- 事故現場の国道2Bは急勾配とカーブが多い危険な道路であり、過去にも同様の事故が発生しています。
タムダオで発生したバス転落事故の詳細
3月29日午後1時頃、フートー省タムダオ(Tam Đảo)区を走行中の29人乗り観光バスが、国道2Bで突然ガードレールを突き破り、渓谷に転落しました。バスには子どもも含まれており、乗客たちは悲鳴を上げました。
渓谷は緩やかな傾斜で、多くの大きな木が生えていたため、バスは路面から約20メートルの場所で木に引っかかり停止しました。一部の乗客は現場で意識を失う状態でしたが、他の乗客は自力で窓を破って脱出し、路面まで登って助けを求めました。
迅速な救助活動と負傷者の搬送
事故発生から約20分後、フートー省消防警察救助隊が迅速に現場に駆けつけ、車両と14名の隊員で救出活動を開始しました。タムダオ医療センターも救急車2台と7名の医療スタッフを派遣しました。
午後2時10分までに、当局は7名の負傷者をバスから救出し、その後クレーンを使用して事故車両を路面へと引き上げました。
負傷者の状況と病院での処置
タムダオ区人民委員会の代表者によると、観光バスには64歳の運転手と助手を合わせ、合計29名が乗車していました。このうち10名がヴィンフック総合病院に搬送されました。残りの乗客は、同行していた他の2台のバスの乗客によって援助を受けました。
ヴィンフック総合病院の報告によると、重傷の患者が2名います。1人目はゲアン省ヴァンズー区出身の5歳男児で、頭部外傷と顔面外傷を負い、さらなる治療のためベトドゥック友好病院に転送されました。2人目はゲアン省ムオンハム区出身の30歳女性で、重度の頭部外傷、胸部・腹部外傷、肩の骨折を負い、麻酔・蘇生科で治療を受けています。他の負傷者は複数の外傷を負いましたが、現在は安定しているとのことです。
事故車両と現場の状況
現場では、29人乗りバスが横向きに傾き、窓ガラスは割れ、車体は大きく損傷していました。バスの尾部は渓谷の底を向き、前部は路面を向いていたことから、転落する前に横転した可能性が高いと見られています。約20メートルにわたるガードレールが破壊されていました。
この事故により、国道2Bでは3時間以上にわたり交通渋滞が発生しました。午後5時30分頃に救助活動は完了し、当局は事故原因の調査を進めています。
タムダオの観光地としての魅力と交通安全の課題
標高1500メートルを超えるタムダオは、美しい自然が広がるベトナム北部の人気観光地です。しかし、麓から山頂までの国道2Bは約13キロメートルにわたり、急カーブや急勾配が連続する危険な場所として知られています。この道路には「エンジンを切らないこと」「スクーターの通行制限」「危険」といった多くの警告標識が設置されていますが、それでも事故が頻発しています。過去にも同様の事故が発生しており、29人乗りバスが横転し4人が死亡したケースも報告されています。
AsiaPicks View
タムダオはベトナム北部有数の避暑地であり、ハノイからもアクセスしやすい人気の観光地です。美しい自然と涼しい気候が魅力で、カフェやリゾート施設も充実しています。今回の事故は残念ですが、ベトナムの多くの観光地では交通インフラの整備が進んでおり、過度に心配する必要はありません。しかし、特に山間部の道路は急勾配やカーブが多く、運転には注意が必要です。
ベトナムでの旅行を安全に楽しむために、念のため以下の点に注意しましょう。
- 利用する交通機関は、信頼できる旅行会社やホテルを通じて手配しましょう。
- 特に山間部を移動する際は、経験豊富なドライバーによる運転か確認しましょう。
- 万が一の事態に備え、海外旅行保険に加入し、緊急連絡先を控えておきましょう。
緊急連絡先
- 緊急通報(警察・消防・救急):113
- 在ベトナム日本国大使館(ハノイ):024-3846-3000


