ベトナム中部ザライ省の工業団地で、未明にプラスチック製造工場が大規模火災に見舞われました。乾燥した気候と強風が延焼を加速させ、数千平方メートルに及ぶ工場施設が全焼、屋根や鉄骨が倒壊する甚大な被害が発生しました。VnExpressが報じたところによると、幸い負傷者は出ていません。
ザライ省工業団地で大規模火災発生
午前1時頃、クイニョン中心部から10km以上離れたザライ省のタン・ダイ・フン総合有限会社のプラスチック製造工場で火災が発生しました。火は数千平方メートルにわたり急速に延焼し、数百メートルにも及ぶ煙の柱が立ち上り、3km離れた住民からも視認されました。会社は火災当時稼働しておらず、警備員が初期消火を試みましたが失敗に終わりました。
延焼拡大の背景と被害状況
可燃性の高い材料に加え、乾燥した天候と強風が重なり、火勢は瞬く間に拡大しました。工場のトタン屋根や鉄骨構造が次々と倒壊し、被害の甚大さを示しています。ザライ省警察の消防隊が多数の消防車と人員を現場に派遣。複数の部隊が放水銃を使い、延焼を食い止めようと活動しました。
鎮火活動と企業の過去の災害経験
午前7時頃には火災は概ね鎮圧され、周辺地域への延焼は防がれました。この火災による人的な負傷者は報告されていないものの、多数の財産が焼失する結果となりました。タン・ダイ・フン社は2023年から稼働しており、家具やラタン製プラスチック製品、機械加工などを手掛けています。同社は以前、台風13号(カルマエギ)で大きな被害を受けており、一部の工場施設はまだ完全に復旧していなかった経緯があり、自然災害への脆弱性が改めて浮き彫りとなった形です。
ニョンホイ経済特区の概要
火災が発生したニョンホイ経済特区(エリアA)は、フオンマイ半島の630ヘクタールに広がる大規模な経済圏です。工業地区(394ヘクタール)と都市地区(236ヘクタール)で構成され、木材加工、包装、再生可能エネルギー分野の企業が多く進出しています。投資額1460億ドン(約8億7600万円)を超えるタン・ダイ・フン社のような大規模企業の施設が被害を受けたことは、地域の経済活動にも影響を及ぼす可能性があります。
近年、ASEAN諸国では工業団地におけるエネルギー効率化や脱炭素化が推進されており、工場施設の安全性確保も重要な課題となっています。今回の事故は、ベトナムにおける産業施設の安全管理の重要性を再認識させるものと言えるでしょう。


