ベトナム中部クイニョン沖で、51年間海底に沈んでいた18トン戦車が引き揚げられ、内部から多数の遺骨や個人所持品、そして武器や不発弾が発見されました。この戦車はベトナム共和国軍第22師団の所属とみられ、1975年の戦闘で破壊されたものと特定されています。VnExpressが報じました。
クイニョン沖で51年ぶりに戦車引き揚げ
4月29日夜、ザーライ省軍司令部がクイニョン沖で51年間海底に沈んでいた戦車の引き揚げに成功しました。この装甲車両は幅3m、高さ2.7m、砲身を含まない全長は約6mで、ベトナム共和国軍第22師団の所属と特定されています。1975年3月31日、クイニョン軍港からの撤退中に破壊され、その後砂に埋もれて砲塔を失い、船体はひどく錆びた状態で、干潮時にのみ姿を現していました。
引き揚げ作業と不発弾の回収
ザーライ省軍司令部は、将兵40名とクレーン車2台、掘削機1台を動員して引き揚げ作業にあたりました。戦車の周囲に堆積した砂を掘り起こす過程で、残された爆発物や武器の捜索と回収も同時に行われました。この地域は過去にもM41戦車が発見されており、不発弾による危険が常に存在しています。
戦車内から発見された遺物
引き揚げ作業中、戦車の周囲から複数の人骨の破片や個人所持品が発見されました。また、戦車の内部や周辺からは、信管が残ったままの120mm砲弾が多数見つかり、AR-15自動小銃数十丁と多数の弾倉もほぼ完全な状態で回収されました。
今後の対応と歴史的意義
午後7時には、ひどく損傷し錆びついた戦車が岸に引き揚げられました。ザーライ省軍司令部のグエン・スアン・ソン副政治委員大佐によると、この戦車は技術兵站部の修理工場に運ばれ、状態が評価された上で今後の処理方法が検討されます。今回の引き揚げは、ベトナム戦争の記憶を後世に伝える重要な歴史的発見であり、同時に不発弾処理の重要性を改めて浮き彫りにしました。


