ベトナム南部カマウ省ダムゾイで大規模な地滑りが発生し、道路や家屋、複数の事業所が損壊しました。現地時間午前4時頃に発生したこの災害により、コンクリート道路が約20mにわたり崩落し、一部の建物も流されました。VnExpressの報道によると、初期被害額は30億ベトナムドン(約1800万円)を超えると推定されています。
カマウ省で発生した地滑りの詳細と被害状況
カマウ省ダムゾイのアプ1村で、現地時間午前4時頃に大きな地滑りが発生しました。幅3mのコンクリート道路の一部と土砂が川に流れ落ち、岸辺を約20mにわたって深くえぐり取りました。
この地滑りにより、貨物用クレーン施設、製氷工場、飼料や水産用医薬品販売店など、複数の事業所が影響を受けました。地方当局によると、初期の被害総額は30億ベトナムドン(約1800万円)を超えると見積もられています。
当局の迅速な対応と今後の懸念
事態を受け、ダムゾイ人民委員会は警察や民兵と協力し、住民の資産の避難や危険区域への立ち入り制限を行っています。現場にはロープが張られ、警告標識が設置され、人や車両の通行が禁止されました。
地元当局は、地盤が弱く、川の流れが速いことから、さらに20~30mにわたる地滑りの危険性があると指摘しています。カマウ省に対し、早期の調査と復旧計画の策定を要請しており、住民の安全確保と生産活動の安定化を目指しています。
メコンデルタ地域における地滑りの増加傾向
カマウ省では、最近も複数の地滑りが発生しています。直近では4月21日、タンタイン区コンチュア通りで約30mにわたる地滑りが発生し、12m以上が崩落しました。これにより6軒の家屋が被害を受け、うち4軒が全壊、2軒が危険な状態となり移転を余儀なくされ、約9億ベトナムドン(約540万円)の損害が出ました。
メコンデルタ地域では、近年、乾季における地滑りが増加傾向にあり、以前のように雨季だけでなく、干ばつや塩害と同時に発生するようになっています。この現象は、気候変動の影響を最も受けやすい地域の一つであるメコンデルタの脆弱性を示しています。
地滑りの主な原因は、堤防や道路が弱い地盤の上に建設されていることに加え、増水期に堤防が水を吸い込み、乾季に水位が低下することで地盤沈下が引き起こされるためと分析されています。この地域が直面する気候変動による海面上昇、高潮、地盤沈下、河川侵食などの複合的な問題が、災害のリスクを高めていると考えられます。


