タイの人気観光地パンガン島で、無許可ホテル経営と外国人による名義貸し(ノミニー)の疑いで4つのリゾート施設が摘発され、3人の経営者が逮捕されました。当局は外国人関連企業による違法な事業運営に対し、大規模な調査を進めているとThe Thaigerが報じています。
パンガン島シーターヌー地区で一斉捜査
5月9日、スラートターニー県パンガン島シーターヌー地区で、県行政局、スラートターニー入国管理局、パンガン島警察が合同で4つのリゾート施設を捜索しました。このシーターヌー地区は、多くの外国人居住者や観光客に人気の長期滞在エリアとして知られています。
無許可経営とノミニー疑惑の摘発事例
捜査対象となった施設のうち、「ザマ・リゾート(Zama Resort)」は23室を擁し、ホノス・マネジメント(Honos Management Co Ltd)が運営。タイ人とスイス人の株主が登録されていましたが、パンガン島住民のナッチャー氏がホテル法に違反する無許可ホテル経営の容疑で逮捕されました。
「スリタヌ・レジデンス・リゾート(Sritanu Residences Resort)」は、タイ人とスロベニア人の株主が登録されたムティタ・コ・パンガン(Muthita Koh Pha Ngan Co Ltd)が運営していましたが、捜査官が到着する直前に閉鎖されたため、現場での逮捕者はいませんでした。
また、「ハッド・チャオ・パオ・リゾート(Haad Chao Phao Resort)」は8室のリゾートで、パンガン・ハッド・チャオ・パオ・リゾート(Phangan Haad Chao Phao Resort Co Ltd)が運営。タイ人とギリシャ人の株主が関連していました。ナコーンシータンマラート出身のパークプーム氏が違法ホテル経営の容疑で逮捕されたほか、ミャンマー国籍の2名が不法就労で拘束されました。
ウルグアイ人オーナーも逮捕、広がる捜査の波
4番目のターゲットである「サンマ・カルナ・ビーチ&ウェルネス・リゾート(Samma Karuna Beach & Wellness Resort)」は12室を運営し、サンマ・カルナ(Samma Karuna Co Ltd)がタイ人とウルグアイ人の株主に関連していました。ウルグアイ国籍のコンスタンティーノ・フォン・カムノポールズ・ポリティス氏が自らをオーナーと名乗り、無許可ホテル経営の容疑で告発され逮捕されました。
当局によると、捜査した4つの事業所のうち3つがホテル法B.E. 2547 (2004)に違反していた疑いがあるとのことです。当局は、ノミニー(名義貸し)による株式保有、金融取引、土地所有権に関する広範な調査の一環として、会計記録や株主書類を押収しました。
県知事が明言する「特定の国籍に限定しない」取り締まり
スラートターニー県知事ジュムポット・ワンナチャットシリは、パンガン島、サムイ島、タオ島における外国人長期滞在者に関する報告を監視していると述べました。観光ビザで入国しながら、不法に就労や事業を行う事例が報告されているためです。
県当局は警察、入国管理官、労働当局、治安機関と連携し、ノミニー事業、土地所有権、税務コンプライアンス、ビザ違反を徹底的に調査しています。知事は「今回の捜査は特定の国籍に限定されるものではなく、法を犯した全ての外国人およびタイ国民に等しく適用される」と強調し、公正な法執行を約束しました。
プーケットでも同様の取り締まりが強化
パンガン島だけでなく、プーケットでも入国管理局が大規模なノミニー事業取り締まりを実施しており、これまでに11人の外国人が逮捕され、15の事業所が捜査対象となりました。タイ全体で外国人による違法な土地所有や事業運営に対する監視と取り締まりが強化されており、タイ旅行を計画する際は、現地の法律や規制に注意が必要です。


