バンコクのRCA地区でソンクラーン中に意識を失った女性について、法医学検査の結果、デートレイプドラッグは検出されなかったとタイ警察が発表しました。この発表は、水鉄砲による薬物摂取の可能性を否定するもので、Khaosodが報じています。
ソンクラーン中の意識不明事件、薬物反応は陰性
タイ警察庁は4月24日、ソンクラーン中にバンコクのRCA地区で意識を失った女性に関する法医学検査の結果を公表しました。検査の結果、当初懸念されていたGHB(ガンマヒドロキシ酪酸)を含むいかなるデートレイプドラッグも検出されなかったとされています。
警察幹部は、水鉄砲の水に薬物を混ぜて体にかけたり、口に入ったりするだけで意識不明になることは「非現実的であり、ありえない」と断言。薬物が作用するには大量に摂取する必要があると説明しました。この結果は、ソンクラーン期間中のタイの治安に対する懸念を払拭するものとして注目されています。
事件の経緯と初期の診断
事件は4月11日午後10時頃に発生。被害女性は友人6人と共にRCA地区のエンターテイメント施設でアルコール飲料を飲んでいました。その後、午後11時45分頃に突然嘔吐し、意識を失ったため、友人が近くの私立病院に搬送しました。
最初の段階で、私立病院の医師は、症状がGHBのような精神作用薬によるものと似ていると推測。しかし、具体的な診断には血液検査による毒物スクリーニングの結果を待つ必要があると説明していました。この情報がSNSを通じて拡散され、タイのソンクラーンにおける薬物犯罪への懸念が高まっていました。
二度にわたる詳細な科学捜査
警察は事件の真相解明のため、直ちに捜査を開始しました。まず、警察病院で女性の血液サンプルを採取し、法医学検査を実施。しかし、この最初の検査では薬物は検出されませんでした。これは、意識不明から数日が経過していたため、体内の薬物が代謝されてしまった可能性が指摘されました。
そこで警察は、事件発生直後に私立病院で採取され保管されていた血液サンプルを改めて入手。この初期サンプルを警察病院の法医学研究所で再検査した結果、GHBを含むいかなる薬物も検出されないことが最終的に確認されました。被害女性もこの結果に満足しているとのことです。
タイ警察の声明と観光客への呼びかけ
タイ警察は、今回の調査結果を受け、国民および外国人観光客に対し、タイが安全な国であること、そして観光客の安全を確保するための対策が整っていることを改めて強調しました。また、未確認の情報や虚偽のニュースがソーシャルメディア上で拡散されることに対し、公式の情報源から事実を確認するよう呼びかけています。
意識を失った女性の真の原因については、引き続き捜査が進められています。万が一、異常な事態に遭遇したり、助けが必要な場合は、24時間対応の緊急電話番号191または1599に連絡するよう促しています。


