ベトナムの首都ハノイでは、大規模なインフラ整備プロジェクトが進行する中で、数千トンに及ぶ建設廃棄物の処理が深刻な課題となっています。毎日発生する大量の廃棄物が街中に積み上がり、処理施設の過負荷や不法投棄が問題視されているとVnExpressが報じました。
ハノイ都市開発と廃棄物問題
ハノイ市内では、ドック・バンキエップ、タムチン通り、環状2.5号線などの主要なエリアで、道路拡張や橋梁建設といった大規模なインフラプロジェクトのために家屋の解体が進められています。これらの「神速の解体作業」に伴い、毎日数千トンもの建設廃棄物が発生しており、その処理が追いつかない状況です。コンクリートの破片、鉄筋、レンガ、瓦礫などが街中に山積し、「廃棄物の山」が都市景観を圧迫しています。
主要プロジェクトと廃棄物発生量
特に、ホン川に架かるトランフンダオ橋へのアクセス道路建設、湖とハノイ西部を結ぶタイタンロン10車線道路プロジェクト、そして環状2.5号線の整備などが、大量の廃棄物発生源となっています。ハノイ市建設局のデータによると、都市交通の超大型プロジェクトのための土地収用がピークを迎える時期には、建設廃棄物の量が急増しています。コーヌエ地区のタイタンロン道路プロジェクトでは、3〜4階建ての家屋が連日解体され、その残骸が積み上がっています。
夜間輸送と過負荷な処理場
安全確保のため、これらの建設廃棄物の運搬は主に夜間に行われています。運搬車両はボーチコン、グエンホアントン、環状3号線などの主要幹線道路を利用し、指定された集積場へと向かいます。しかし、ハノイ市内の主要な建設廃棄物処理場であるファップバン・カウジエ交差点付近の施設と、ドンアイン区のグエンケー埋立地は、現在どちらも処理能力の限界に達し、過負荷状態にあります。
リサイクルと不法投棄の現状
ファップバン・カウジエにある6.5ヘクタールの処理・粉砕施設では、建設廃棄物を粉砕・選別し、地方や都市の道路の路盤材として再利用するリサイクルに取り組んでいます。しかし、指定された処理場以外にも、ハノイ市内には多くの空き地があり、小規模な建設現場から建設廃棄物が不法投棄されるケースが後を絶ちません。


