タイ中部ナコーンパトム県で、改造バンの屋根裏に大量の覚醒剤300kgを隠匿していた麻薬密売組織の容疑者3人が逮捕されました。警察と陸軍情報部が連携し、総額3200万バーツ(約1億6000万円)相当の麻薬を押収しました。この逮捕は、タイ国内への大規模な麻薬流入を阻止したとKhaosodが報じています。
ナコーンパトムで大規模覚醒剤押収
2026年4月29日、タイ警察191部隊と陸軍情報部は、ナコーンパトム県サムプラン郡の村で麻薬密売組織の容疑者3人を逮捕しました。逮捕されたのは、ピーラパット容疑者(41歳)、プラチャー容疑者(57歳)、アンナー容疑者(44歳)です。押収されたのは、覚醒剤300kg、麻薬隠匿用に改造された灰色トヨタバン1台、携帯電話4台で、総額は3200万バーツ(約1億6000万円)以上に上ります。
密輸ルートと組織の実態
捜査当局は、容疑者グループがナコーンパトム県サムプラン郡の家屋に麻薬を隠匿しているとの情報を得ていました。4月27日、押収されたバンがノンカーイ県からバンコク方面へ向かっており、検問を避けるルートを利用していることが確認され、追跡が開始されました。同日午後11時頃、バンがサムプラン郡の村に入ったところで捜索が行われ、バンの屋根に設けられた改造された隠しスペースから覚醒剤300kgが発見され、容疑者全員が逮捕されました。
サムラーン副国家警察長官は、この大規模な覚醒剤押収が、タイ国内中心部への麻薬流入を阻止し、社会と国家の安全保障への影響を大幅に軽減したと述べました。捜査から、この組織は国境沿いのグループと関連しており、メーソート郡を経由して麻薬をタイ国内に密輸し、バンコク首都圏に流通させようとしていたとみられています。当初は小売業者からの捜査拡大により、今回の逮捕に至りました。容疑者らはトンブリー地区の小規模なネットワークで、バンコク第7区の販売業者と連携し、さらに小規模なネットワークに麻薬を流通させていたとされています。
捜査の進展と警察の対応
取り調べに対し、容疑者らは過去に1回麻薬を密輸したことがあり、今回が2〜3回目であると供述しました。彼らは北部ルートでの検挙リスクを避けるため、東北部ルートを利用して麻薬を運んでいたとされます。副国家警察長官は、今後、北部と東北部の両地域で麻薬の取り締まりを強化し、バンコクに入る主要ルートに検問所を設置すると発表しました。また、関係機関との連携を強化する方針です。
警察は、地域社会で麻薬に関する情報や、麻薬に関与している疑いのある人物を発見した場合は、国家警察ホットライン191に24時間通報するよう国民に協力を呼びかけています。公務員が麻薬に関与している場合も、苦情を申し立てて調査を要求し、法的手続きを進めることができると強調しました。
容疑と今後の捜査
容疑者らは「第1種麻薬(覚醒剤)を共同で販売し、許可なく所持していた」として起訴され、麻薬取締局の捜査官に引き渡され、さらなる法的手続きが進められる予定です。タイの治安当局は、今回の逮捕を機に、国際的な麻薬密輸ルートの解明を進める方針です。


