タイ中部ナコンサワン県で、退職警官がナイフで家族を脅した息子を射殺する事件が発生しました。この事件は5月2日、パイサリ地区の自宅で起きた家族間の激しい口論が発端となり、警察は父親を殺人容疑で拘束し捜査を続けているとThe Thaigerが報じました。
ナコンサワンで発生した家族間の悲劇
2026年5月2日、ナコンサワン県パイサリ地区バンタクルートピバン村の民家で、発砲事件が発生しました。通報を受けて現場に駆けつけた警察官は、ナッタポンさん(38)が胴体と腕に7発の銃創を受けて死亡しているのを発見しました。彼の右手には短いナイフが握られていたとのことです。現場からは9mm弾の薬莢が8個回収されました。
退職警官による息子射殺事件
容疑者は、氏名非公開の64歳の退職警官隊長で、被害者の父親にあたります。彼は現場で投降し、息子を射殺したことを認めました。使用された9mm拳銃は、かつて彼の公務用武器だったもので、法的に登録されており、自宅に保管されていました。捜査官によると、容疑者自身が発砲後に警察に通報しており、逃走を試みることはありませんでした。
目撃者によると、激しい口論の後に銃声が聞こえ、親族が「息子が撃たれた」と叫びながら家から走り出てくるのが見られたといいます。この事件は、タイ国内における家庭内での暴力や銃器の危険性について改めて考えさせるものです。
息子による金銭要求と過去のトラブル
警察の調べによれば、亡くなった息子には薬物使用歴があり、過去にも逮捕歴があったことが判明しています。事件当日、息子は母親に金を要求し、拒否されると激怒して家族をナイフで襲おうとした上、父親の銃を奪おうとしたとされています。父親は「もし私がそうしなければ、彼が私を殺していただろう」と供述しており、正当防衛を主張しています。
近隣住民は、約2年前に退職した父親は普段穏やかな人物だが、息子は金銭を拒否されると頻繁に騒ぎを起こしていたと証言しています。タイにおける薬物乱用問題が家族関係に与える深刻な影響が浮き彫りになる事件です。
殺人容疑で捜査継続
警察は現在、父親を殺人容疑で拘束し、さらに詳しい事情聴取を進めています。銃器が合法的に登録されていたことや、父親の供述内容、そして息子の過去の行動から、事件の全容解明に向けて捜査が進められています。この事件は、タイの社会における家族間の問題や治安に対する懸念を浮上させています。


