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【タイ・ソンクラー】洪水と中東情勢で不動産市場が二重苦

※画像はイメージです(AI生成)

タイ南部ソンクラー県の不動産市場は、2025年末の大規模洪水と中東情勢の経済的影響により、深刻な二重苦に直面しています。建設コストの高騰と購買意欲の低下が続き、年間売上高は数十億バーツ規模で減少する見込みです。この状況について、プラチャチャート・トゥラキットが報じました。

ソンクラー県の不動産市場に二重の打撃

ソンクラー県ハジャイでは、2025年末に発生した大規模な洪水から不動産市場がわずかに回復の兆しを見せていました。しかし、その後に勃発した中東情勢による世界経済の不安定化が、建設資材コストの急激な上昇を招き、再び市場に大きな打撃を与えています。

ソンクラー県不動産協会のワラット・パリサットクン会長によると、市場は2025年11月の洪水と、2026年の旧正月後の回復期に続くエネルギー価格の高騰という二つの大きな問題に直面しているとのことです。これにより、不動産への投資と販売が当初の目標を達成できていません。

ハジャイの市場予測と購買意欲の低下

ハジャイはソンクラー県における主要な不動産投資地域であり、通常であれば年間平均1,000ユニット以上、約40億バーツ(約200億円)相当のプロジェクト投資と販売が行われます。しかし、2026年の市場価値は30億バーツ(約150億円)を下回る可能性が高いと予測されています。

消費者の購買意欲自体は依然として高いものの、過去の洪水被害に対する政府の大規模な治水プロジェクトが具体化していないため、市場全体の信頼感が不足しています。特に、サダオからソンクラー湖への迂回路や排水路建設といった大型プロジェクトの遅延が、買い控えの要因となっています。

建設資材コストの高騰と価格据え置きの努力

現在、建設資材のコストは大幅に上昇しており、化学製品の一部は20〜50%、セメントは10〜20%も値上がりしています。さらに、建設請負業者も約10%の値上げを計画していると報じられています。

このようなコスト上昇にもかかわらず、ほとんどの不動産事業者は、消費者の購買力を維持するため、2026年末まで住宅の販売価格を据え置く努力を続けています。これは、資金的に余裕があり、住宅ローンにアクセスできる購入者にとっては良い機会となるかもしれません。

政府への税制優遇措置の要望

ワラット会長は、不動産事業の回復を支援するため、政府および地方自治体に対し、一時的な土地・建物税の減免措置を検討するよう提案しています。ソンクラー県の不動産市場は、プーケットやクラビ、サムイ島といった外国人観光客に人気の地域とは異なり、地元住民の購買力に大きく依存しており、外国人購入者の割合は1%未満にとどまっています。

南部主要都市の不動産動向

タイ南部で不動産取引が活発なのは、プーケット県、ソンクラー県、スラートターニー県、ナコーンシーラート県の順です。特にプーケットでは地価が2倍に高騰しており、パンガー県も新たな注目エリアとして浮上しています。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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