タイで8年前に仏像の頭部鋳造のために寄付された約50バーツ(約750g)の金が、実際にはほとんど真鍮だったことが判明し、寄付者らが衝撃を受けています。この詐欺事件による被害額は日本円で約2千万円にも上るとされ、僧侶が警察に届け出る準備を進めています。地元メディアKhaosodが報じました。
金製のはずが真鍮に、8年後の衝撃
2026年4月30日、ある男性が家族から提供された約45バーツの金(約675g)と、僧侶や村人から集められた金約2バーツ(約30g)を含む合計約50バーツ(約750g)の金で鋳造された仏像の頭部(プラケート)の鑑定を依頼しました。この功徳(タンブン)は8年前に実施されたものですが、時が経つにつれて金の品質に疑問が生じ、僧侶と相談の上、専門家による調査が行われることになりました。
約50バーツの金が集められた功徳
約7〜8年前、男性の家族は仏像の建立に際し、所有する金塊45バーツ分を仏像の頭部鋳造のために寄付しました。これに加え、僧侶も2バーツ分の金を提供し、さらに村人たちもネックレスや指輪などの金製品を持ち寄り、合計で約50バーツ(約750g)もの金が集められました。鋳造作業は仏像の頭部部分のみを対象とし、集められた金が全てこの部分に使われることが明確にされていました。完成後、この仏像の頭部は僧侶によって保管され、重要な儀式の際に本体に安置される予定でした。
X線検査で判明した真実
しかし、8年が経過し、仏像の頭部に使用された金の量と品質について疑問が生じたため、僧侶と協議の上、専門の金細工店「ナモー・バーンチャーン・トーン・ペッ・トーン&ジュエリー」に鑑定を依頼しました。X線検査の結果、仏像の頭部にはわずか2〜3%しか金が含まれておらず、残りは銅や亜鉛などの他の金属、つまり真鍮であることが判明しました。表面をさらに詳しく調べても金は確認されず、純粋な金ではなく真鍮であったことが確定しました。
被害額は2千万円近く、僧侶が警察に届け出へ
もし寄付された金が全て使われていれば、その価値は約350万〜400万バーツ(約1750万〜2000万円)にもなると試算されています。この大規模な詐欺事件に対し、僧侶は警察に届け出て、法的な手続きを進める準備をしています。タイでの功徳を装った金銭トラブルや詐欺被害には十分な注意が必要です。


