タイ中部アユタヤ県のワット・サナームチャイ住職、プラクルー・プラット・ソンバット・シリッサワンノー師が、1ヶ月以上にわたり行方不明となっている。僧侶団は安否を強く懸念し、捜査を進めているほか、元妻が住職と会っていたことを証言し、謎が深まっているとKhaosodが報じた。
アユタヤの有名寺院住職、謎の失踪
タイのアユタヤ県にあるワット・サナームチャイの住職、プラクルー・プラット・ソンバット・シリッサワンノー師が、3月16日の夜に寺を出て以来、連絡が取れない状態が続いている。この事態を受け、4月20日にはアユタヤ県副僧侶長であるプラワチロパート師(ワット・サラプーン・ウォーラウィハーン住職)がワット・サナームチャイを訪れ、寺院関係者や住民らと協議を行った。
健康不安を抱えていた住職
プラワチロパート師によると、行方不明の住職は20年以上にわたりワット・サナームチャイの住職を務め、仏教の発展に尽力してきた 模範的な僧侶 であったという。これまでの間、規律違反に関する苦情は一切なく、僧侶団の会議にも定期的に出席していた。しかし、重病の可能性を懸念するなど、自身の健康状態について 個人的な不安を抱えていた ことが判明している。正式な診断は受けていなかったものの、この健康不安が失踪の背景にある可能性も示唆されている。
情報提供を求める僧侶団
僧侶団は、住職の長期間にわたる不在に 深く憂慮 しており、その安全を案じている。このため、一時的に代理の住職を任命し、寺院運営に支障が出ないよう対応している。プラワチロパート師は、住職を寺から車で連れ出した人物に対し、警察または寺院に連絡し、住職の移動経路や目的地に関する情報を提供するよう 強く呼びかけている。
最後の接触と元妻の証言
ワット・サナームチャイの僧侶ワチラ・ティタタモ師は、3月16日午後8時頃、住職がメッセンジャーアプリを通じて寺のロケーション情報をある人物に送るのを手伝ったと証言した。住職はソーシャルメディアをあまり利用しないため、通常は他の僧侶に頼んでいたという。ロケーション送信から約30分後、 見慣れないセダン が寺の正面に到着し、住職はそれに乗って寺を後にした。車のナンバーは確認できなかった。
その後、記者がタイのコンケン県ノーンルア郡に住む住職の元妻、スガンヤー・クラーイチンダーさん(57歳)に電話で話を聞いたところ、彼女は3月17日午後5時頃、ノーンルア郡役場前で住職と会ったことを明かした。住職は26歳になる息子を連れてきて、スガンヤーさんに預けたという。住職は「夏の修行が終わったら迎えに来る」と話し、すぐに立ち去った。スガンヤーさんによると、息子は精神疾患を患っており、 手厚いケアが必要 であったため、住職は息子のことを非常に心配し、スガンヤーさんがきちんと世話できるか案じていたという。
謎の同行者と託された現金
スガンヤーさんの証言によると、その日、住職を運転してきたのは約40歳で太った体格の男性で、白いシャツを着ていたという。住職は元妻に、ヤーム(僧侶が持つ袋)から現金10,000バーツ(約5万円)を取り出し、 息子の世話のために手渡した。 住職は自身のヤームは持っておらず、薬が入った袋だけを持っていたとのことだ。通常であれば住職から定期的に連絡があるにもかかわらず、今回は全く連絡がないため、スガンヤーさんも深く心配している。


