タイのソンクラーン休暇最終日、ナコンラチャシマのバスターミナルで多くの帰省客が長時間足止めを食らいました。燃料価格の高騰によりバス会社が増便を見送ったことが原因で、現地の報道機関カオソッドが報じています。
ソンクラーン最終日のナコンラチャシマで大混雑
2026年4月15日、タイの旧正月ソンクラーン休暇の最終日、ナコンラチャシマ県ムアン郡にある第2バスターミナルでは、夕方になってもバンコクへ戻る人々でごった返していました。当日は気温が40度を超える猛暑となり、朝から多くの乗客がチケットを求めて列を作り、バスを待つ事態となりました。例年であれば増便されるこの時期ですが、今年は状況が異なりました。
燃料高騰が帰省客を直撃
ナコンラチャシマ県ブアヤイ郡出身のキアティサック・ノックサムムアンさんは、家族と共にバスを待っていた一人です。彼はバンコクで働いており、昨年は自家用車で帰省しましたが、往復で約2,200バーツ(約11,000円)のガソリン代がかかりました。今年は燃料価格が大幅に高騰したため、自家用車の利用を断念し、バスを利用することにしました。しかし、朝早くからバスターミナルに到着したものの、チケットを購入できたのは午後1時、バスの出発時刻は午後4時40分と告げられ、長時間待たされる結果となりました。
キアティサックさんは「ガソリン価格の高騰がすべての物価を押し上げ、生活費が高騰している。政府には早急な対策を求めたい」と語り、厳しい表情を見せました。公共交通機関を利用する人々にとって、燃料価格の高騰は生活の選択に大きな影響を与えていることがうかがえます。
バス会社が増便を見送った理由
あるバス会社の従業員によると、今年のソンクラーン期間中に増便が少なかったのは、やはり燃料価格の高騰が原因だといいます。運行コストが増大し、増便しても採算が合わないため、多くのバス会社が例年のような増便を見送ったとのことです。これは、タイ政府が経済安定化のために燃料価格高騰への対応を計画している中で発生した問題であり、公共交通機関の運営にも大きな影を落としています。
このような状況は、タイの公共交通インフラが抱える課題を浮き彫りにしています。特に、ソンクラーンのような大規模な移動が発生する時期には、安定した輸送サービスの提供が求められますが、燃料価格の変動が直接的にサービスレベルに影響を与える構造が見て取れます。
今回のコラートにおけるバスの長時間待機問題は、タイの公共交通インフラが抱える脆弱性を如実に示しています。特にソンクラーン期間のような国民的移動イベントにおいて、燃料価格の高騰という外部要因が直接的にサービス供給能力を低下させる構造は、都市と地方を結ぶ交通網のレジリエンス(回復力)に課題があることを浮き彫りにしています。
在住日本人にとっても、タイ国内の長距離移動を計画する際には、燃料価格や祝日期間中の交通状況を事前に確認することが重要です。特に、バンコクと地方都市を結ぶバス路線は、タイの経済動脈とも言えるため、燃料価格の変動が今後も輸送コストやサービス頻度に影響を与える可能性は高く、旅行や出張の際には代替交通手段の検討や早めの予約が賢明と言えるでしょう。


