タイ南部ソンクラー県で、サイバー警察とタイ国家放送通信委員会(NBTC)が合同捜査を実施し、タイ-マレーシア国境付近の建物屋上で多数の違法アンテナや無線機器を発見しました。これらの機器は、国際的な詐欺グループ(スカマーギャング)による不法な信号送信に使用されていたとみられています。この件はKhaosodが報じました。
国境地帯での不法電波施設摘発
サイバー犯罪対策の一環として、サイバー警察署(CSD)とタイ国家放送通信委員会(NBTC)は合同で捜査を進めていました。その結果、ソンクラー県サダオ郡のタイ・マレーシア国境付近で、違法な無線機器が設置されているとの情報を入手しました。これらの機器が詐欺グループによる不法な信号送信に使用されている可能性を調査するため、警察は捜査を開始しました。
ホテルとアパートで多数の機器を押収
2026年6月5日、サイバー警察とNBTCは合同で、サダオ郡のホテルとアパートの計2箇所を捜索しました。捜査の結果、ホテルでは8階建ての屋上に3本のアンテナが設置され、建物内の6階と3階に配線が引き込まれていました。また、建物内7フロアには、信号を拡散するためのアンテナを含む計7本の無線通信機器が設置されていました。アパートでは、10階建ての屋上に3本のアンテナが設置され、6階に引き込まれた配線が複数の信号増幅器と無線機に接続されていることが確認されました。これらの機器はすべて無許可で設置されており、使用停止状態にありましたが、不法な信号拡散に利用されていたとみられています。
詐欺グループとの関連を捜査
押収された機器はすべて捜査当局に引き渡され、関連する企業2社に対して法的手続きが進められる予定です。警察は、これらの機器が国境を越えた違法な通信活動、特に国際的な詐欺行為に利用されていた可能性が高いとみています。タイにおけるサイバー犯罪の増加は、経済発展に伴う社会問題の一つとして注目されており、当局は関係者の特定と捜査の拡大を急いでいます。今回の合同捜査による摘発は、国境を越えたサイバー犯罪対策における重要な一歩となります。


