タイ全土で2026年国家福祉カードの登録が開始され、資格要件を満たさない9つのグループが発表されました。既存のカード保有者も再登録が必須となり、収入や資産に関する新たな基準が適用されます。Khaosodが報じたところによると、登録は複数のチャネルを通じて行われ、7月中に資格審査結果が公表される予定です。
2026年国家福祉カードの再登録が開始
タイ財務省は2026年6月4日、2026年国家福祉カード(旧貧困者カード)の新規および既存保有者向け再登録受付を開始しました。これにより、全ての既存カード保有者は、最新の資格基準に基づいて再度審査を受ける必要があります。この措置は、真に支援が必要な人々に福祉が行き届くよう、制度の透明性と公平性を高めることを目的としています。
対象外となる9つのグループ
政府は、以下の9つのグループが国家福祉カードの対象外となることを明確にしました。
- 僧侶、修行僧、聖職者
- 受刑者、勾留者、政府の養護施設入所者、学生
- 公務員、政府職員、政治職にある者
- 年間所得が10万バーツ(約50万円)を超える政府機関の従業員
- 政府から月額年金、手当、恩給を受けている者
- 株主、会社役員、合資会社のパートナー
- 証券口座保有者または債券保有者
- 年間12,000バーツ(約6万円)以上の保険料を支払う通常生命保険の契約者
- 親、配偶者、子として所得税控除の対象となっている者
これらのグループは、一定以上の経済力があると見なされるため、福祉カードの受給資格がありません。
収入・資産に関する新たな資格要件
国家福祉カードの登録者には、収入と資産に関する厳格な要件が課されます。個人所得または他者への年間支払いが10万バーツ(約50万円)を超えてはならず、クレジットカードを保有している場合や、全ての種類のローン総額が10万バーツ(約50万円)を超える場合も対象外となります。また、年間預金または貯蓄証券の合計が10万バーツ(約50万円)を超えないことも条件です。
資産面では、自動車やその他の車両の所有権がないことが求められます。ただし、エンジン排気量300cc以下のバイク、三輪自動車、小型四輪商用車、農業用車両は各1台まで許容されます。
不動産については、マンションの合計面積が35平方メートル以下、一戸建て、タウンハウス、集合住宅、店舗付き住宅の合計面積が25平方ワーカー(約100平方メートル)以下に制限されます。
農家の場合、土地と住居の合計が10ライ(約1.6ヘクタール)以下、非農業従事者の場合は1ライ(約0.16ヘクタール)以下である必要があります。
登録方法と受付機関
2026年6月4日から21日までの期間中、既存のカード保有者を含む全ての希望者は以下のチャネルを通じて登録または再登録が可能です。
- 「パオタン」モバイルアプリケーション
- 「タンラット」モバイルアプリケーション
- プロジェクトウェブサイト: https://welfare.mof.go.th または https://บัตรสวัสดิการแห่งรัฐ.mof.go.th/
- クルンタイ銀行のATM
また、以下の5つの銀行の窓口でも登録を受け付けています。
- クルンタイ銀行
- 農業協同組合銀行
- 政府貯蓄銀行
- 政府住宅銀行
- タイイスラム銀行
資格審査結果の発表
登録期間終了後、財務省は2026年7月17日に登録者の資格審査結果を発表します。結果は、「パオタン」アプリ、「タンラット」アプリ、プロジェクトウェブサイト、および全国の5つの登録受付機関を通じて確認することができます。
今回の2026年国家福祉カードの登録再開と資格要件の厳格化は、タイ政府が社会保障制度の効率性と公平性を高めようとする構造的な背景を反映しています。特に、公務員や高所得者、一定以上の資産を持つ人々を対象外とすることで、限られた財源を真に困窮している層に集中させ、不正受給を排除する狙いが見て取れます。タイは立憲君主制の下で、国民の生活基盤を支えるための社会福祉政策を常に改善しようと努めています。
このニュースは、在タイ日本人には直接的な影響がないものの、タイという国の社会構造や貧富の差、そして政府の政策方向性を理解する上で重要な情報です。タイでの長期滞在やビジネスを考える際、現地の社会福祉の動向を把握することは、経済状況や国民の生活水準への理解を深める一助となります。このような国家的な福祉施策は、タイ社会の安定と発展に不可欠な要素であり、その動向は常に注目に値します。


