バンコクの歴史あるサオ・チン・チャー地区に佇む老舗カフェ「パー・ニット・パーク・デーン」が、その伝統的なタイミルクティーで世界中の観光客を魅了しています。店主のパー・ニットさんは30年以上にわたり店を守り続け、その人柄とこだわりの味が多くの人々を惹きつけているとKhaosodが報じました。
サオ・チン・チャー地区の老舗カフェ「パー・ニット・パーク・デーン」
バンコクのサオ・チン・チャー地区に位置する「パー・ニット・パーク・デーン」は、69歳の店主ウードム・ヌーサアートさん、通称パー・ニットさんが営む老舗カフェです。彼女の「赤い唇のおばさん」というユニークな愛称は、かつて著名なジャーナリストが子供たちの会話から名付けたもので、その愛らしいキャラクターが店の魅力の一つとなっています。
パー・ニットさんは30年前にこの店を開業。かつては老舗中華レストラン「ティエンソン・ペッヤーン」で働いていましたが、閉店を機に、培った知識を活かして自身の店を持つことを決意しました。朝4時には身支度を整え、牛乳の配達を待ち、午前6時には開店するという日課を長年続けています。
世界が注目する「タイミルクティー」の秘密
この店の最も人気のあるメニューは、今や世界中で人気のタイミルクティー(チャー・タイ)です。その評判は海を越え、フィリピン、インドネシア、台湾、中国、そして特にベトナムからの観光客が多く訪れています。彼らはメニューの翻訳を見ながら、パー・ニットさんの作る伝統的な飲み物を楽しんでいます。
タイの食文化は、その多様性とホスピタリティで知られており、パー・ニットさんの店もその代表格と言えるでしょう。観光客は、物価の安いタイで本場の味を気軽に楽しむことができます。
顧客の心をつかむこだわりの味とサービス
パー・ニットさんの店では、顧客の好みに合わせて甘さを調整する柔軟な対応をしています。通常は砂糖を3スプーン使用しますが、甘さ控えめを希望する客には砂糖の量を減らすなど、細やかな気配りが光ります。特に外国人客には、甘さの加減について事前に確認するなど、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
使用する牛乳は、ラチャブリー県の農場から毎日直送される新鮮な牛乳のみ。防腐剤は一切使用せず、店内で丁寧に煮込んでいます。この新鮮な素材へのこだわりが、飲み物の豊かな風味を生み出しています。パー・ニットさんは、国内外の顧客が「美味しい」と喜んでくれることが何よりの喜びだと語り、これからも顧客の要望に応え続けていきたいと話しています。
店舗情報とアクセス
「パー・ニット・パーク・デーン」は、バンコクのマハラット通り、チャオポー・スア廟の近くにあります。毎日午前6時から午後3時まで営業しており、歴史的なサオ・チン・チャー地区散策の途中に立ち寄るのに最適なスポットです。
タイの観光において、高級レストランだけでなく、このような地元に根ざした老舗カフェが外国人観光客に人気を博していることは、タイの食文化の奥深さを示しています。特にサオ・チン・チャー地区のような歴史的なエリアでは、観光客が日常に溶け込み、地元の人々と同じ体験を求める傾向が強まっていると言えるでしょう。日本人観光客にとっても、ガイドブックには載っていないような「穴場」の発見は、旅の大きな醍醐味となります。
パー・ニットさんのカフェがこれほどまでに愛される理由は、単に飲み物の美味しさだけでなく、店主の人柄と長年培われた信頼、そして顧客一人ひとりに寄り添うホスピタリティにあると考えられます。SNSを通じて「本物のタイ」の体験が世界中に共有される現代において、こうした伝統的な店舗が持つ「リアルな魅力」は、今後も外国人との共生社会を築く上で重要な役割を果たすでしょう。
- おすすめスポット:
- ワット・スタット(サオ・チン・チャーのすぐ隣に位置する壮大な寺院)
- ラーチャボピット寺院(美しいタイ式建築と西洋様式が融合した王室寺院)
- バンコク都庁舎(歴史的建造物であり、周辺の散策も楽しめる)


