タイ王立警察は、サッカーFIFAワールドカップ開催を前に、オンライン賭博サイトへの大規模な取り締まりを全国的に強化しています。テクノロジー犯罪対策センターのトライロン・ピウパン警視中将は、キッタラート・プンペッチ警視総監の指示により、オンラインプラットフォームの捜査、逮捕、ブロックを含む全面的な作戦が展開されているとバンコクポストが報じました。
全国的な摘発と大規模ブロック
タイ王立警察は、2025年10月1日から2026年5月20日までの期間に、Facebook、LINE、TikTokなどのプラットフォームで賭博活動に関連する717,425件ものURLをブロックしました。これは、SNSが犯罪インフラとして利用される現状を無効化するための重要な対策と位置付けられています。警察はまた、309のオンライン賭博ウェブサイトを重点摘発対象として特定し、5月から6月にかけての作戦で逮捕状の発行や容疑者の拘束を進めています。
AI技術の導入と若者保護
トライロン警視中将によると、警察は人工知能(AI)を導入し、賭博関連コンテンツをより迅速かつ正確に検出することで、賭博活動を宣伝するウェブサイトやソーシャルメディアアカウントのブロックを加速させています。特にワールドカップを前に、若者がオンライン賭博に関与するのを監視し、未然に防ぐよう警察官に指示が出されています。これは、将来を担う若者が違法なギャンブルに巻き込まれるのを防ぐための重要な取り組みです。
巧妙化する資金移動と国際的な連携
オンライン賭博業者は、従来の「マネーミュール(資金移動役)」と呼ばれる手口から、さらに巧妙な金融チャネルへと移行していると指摘されています。これには、法人アカウント、PayPalサービス、国境を越えた仲介業者、そして暗号通貨の利用が含まれます。警察は、これらの複雑な資金の流れを追跡し、組織的な犯罪ネットワークの全容解明に向けて捜査を拡大しています。タイの治安当局は、この種のサイバー犯罪が国際的な要素を帯びていることを認識し、関連するネットワークへの捜査を継続する方針です。


