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【タイ・サムットプラーカーン】猫用偽造薬工場を摘発

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タイ・サムットプラーカーン県で、猫の治療薬を装った偽造薬を製造・販売していた工場が摘発されました。この工場では、猫伝染性腹膜炎(FIP)治療薬と偽り、偽薬や水、小麦粉を混ぜて増量した製品をオンラインで流通させていたとのこと。Khaosodの報道によれば、押収品の総額は100万バーツ(約500万円)以上に上ります。

偽造薬工場の摘発と背景

2026年5月16日、タイ消費者保護警察(PCIB)、食品医薬品委員会(FDA)、畜産局の合同捜査チームが、サムットプラーカーン県ムアン郡バーンムアン地区の工場を家宅捜索しました。この工場は、動物飼料の卸売業として登録されていたにもかかわらず、無許可で猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)治療薬と称する抗ウイルス薬「GS-441524」を不正に輸入し、製造・販売しているとの情報が寄せられていました。オンラインプラットフォームを通じて、これら偽造薬が大量に販売されていたことが確認されています。

押収された偽造薬と製造設備

家宅捜索時、35歳の工場所有者とされるソンパン容疑者が現場にいました。捜査の結果、未登録の偽造薬「Emune」83個(20ml、30ml、40mlボトル)と、未包装の製品117個が押収されました。さらに、錠剤製造機、バイアルキャップシーリング機、計数トレイ、熱風送風機、化学薬品、空のボトル550本、キャップ740個、ラベル・包装箱4,690個など、多くの製造設備と資材も押収されました。これらの押収品の総額は100万バーツ(約500万円)以上に上ります。

偽薬製造の手口と健康被害のリスク

この組織は、無許可で輸入した動物薬を販売するだけでなく、コスト削減と利益増大のため、偽薬を混ぜて増量していました。具体的には、液体薬には水を混ぜ、錠剤には小麦粉を混ぜて再成形していたとのことです。これにより、何倍もの利益を得ていましたが、動物の安全は一切考慮されていませんでした。当局は、これらの偽造薬は品質や安全性の検査を受けておらず、動物に有害な成分が含まれている可能性があると指摘しています。また、有効成分の含有量も不明確なため、治療効果が期待できないだけでなく、不衛生な製造過程によりペットに危険を及ぼす恐れがあるとして、タイでのペット詐欺や偽造品の問題に対する注意を呼びかけています。

容疑と今後の法的措置

ソンパン容疑者には、医薬品法に基づき複数の容疑がかけられています。「無許可での現代医薬品の製造、販売、輸入」の罪(最高懲役5年、罰金10,000バーツ、約5万円)、「登録が必要な医薬品の未登録製造または販売」の罪(最高懲役3年、罰金5,000バーツ、約2万5千円、またはその両方)、および「無許可での医薬品広告」の罪(最高罰金100,000バーツ、約50万円)です。警察は今後、関連法に基づき厳正な捜査を進め、容疑者を起訴する方針です。

AsiaPicks 編集部
AsiaPicks 編集部
タイ・ベトナム・インドネシアの最新ビジネスニュースを日本語で毎日配信。現地メディアの一次情報をもとに、日系企業・駐在員の意思決定に役立つニュースを厳選してお届けします。
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