ベトナム中部フエ市で、男が数百本のビール瓶を川に投棄し、地元当局から罰金処分を受けた。5月10日午前、ケ・ヴァン川の岸辺で、上半身裸の男が女性の助けを借りて大量のビール瓶を川に投げ入れる様子が目撃された。この行為は周辺住民によって撮影され、地元当局が男を特定し、VnExpressが報じた。
大量のビール瓶が川を汚染
5月10日午前9時45分頃、フエ市キム・ロン区とフー・スアン区を流れるケ・ヴァン川の岸辺で、一人の男が上半身裸で立ち、次々とガラス製のビール瓶を川に投げ捨てた。傍らには一人の女性がおり、ビール瓶の空きケースを運び、男に手渡していた。
この環境破壊行為を目撃した周辺住民が注意を促したが、男は耳を傾けず投棄を続けた。わずか10分足らずで、数百本ものビール瓶がケ・ヴァン川に投げ込まれ、水面に浮遊する事態となった。
地元当局が男を特定し処分
フー・スアン区人民委員会は、住民が撮影した動画を確認後、ケ・ヴァン川にビール瓶を投棄した男をレ・ズアン通り123番地の住民クオン氏と特定した。事情聴取に対し、クオン氏は、店舗が空き瓶を回収しなかったため、飲み終えたビール瓶を川に捨てたことを認めた。
フー・スアン区当局は環境規制違反により、クオン氏に200万ドン(約1万2000円)の罰金を科した。また、投棄したすべてのビール瓶を速やかに回収するよう命令した。
環境保全への取り組みと今回の事態
フー・スアン区人民委員会によると、同区とフエ市はこれまで「グリーン・サンデー」活動を展開し、清潔で明るい環境づくりに努めてきた。クオン氏の行為は「容認できない」として、水質汚染だけでなく、川を行き交う船や水浴びをする住民にとって危険をもたらすと指摘した。その後、クオン氏は自身の行為を反省し、投棄したビール瓶の回収作業を行った。
ケ・ヴァン川の歴史と重要性
ケ・ヴァン川はフエ市を流れるフオン川の支流で、キム・ロン区とフー・スアン区の間に位置する。また、テイ・タイン・トゥイ・クアン水門を通じて、フエ旧市街内のバク・イエン川やグー・ハー川とも繋がっている。グエン朝時代には、防御機能だけでなく、フエ旧市街周辺の交通や商業を支える重要な水路としての役割も果たしていた。ベトナムでは、都市化や経済活動の活発化に伴い、水質汚染や廃棄物管理の課題が深刻化しており、今回の事件は、改めて環境意識の向上が求められることを示している。


